例えば、ある団体に加入する時に、代表の方に「この世界で絶対やってはいけないことは何でしょうか」と尋ねたら、「締め切り破りと前金の持ち逃げです」と答えが返ってきて驚いた。
「締め切り破り」「前金の持ち逃げ」……
一般社会では、やってはいけないこととして「あたりまえ」過ぎて思いつかなかったのだ。
この本の著者は、コンサルティング会社を経て、現在では積極的に執筆・講演を行なっている『次代創造館』代表。
『あたりまえのことを、あたりまえにできるようになるだけで、あなたは突出できる』をコンセプトに、50の「あたりまえのこと」を「職場」「人間関係」「お金」「勉強と情報」「人生」の5項目に分けて解説しているのが、この本だ。
「約束を守る」「お金持ち(金持ちと成金は別物)を尊敬する」「ごめんなさいと言う」「「わかりません」「知りません」と告白する」などは、常に自分に言い聞かせているけれども。
「相手よりも先に挨拶をする」は時々先手を打たれるし、「5分前集合をする」は10分前になったり3分前になったりする。
「長々とメールをしない」は失敗しがちだし、「自分を好きになる」も難しい。
特に難しいのが「他人のいいところを観る」だ。
個人事業主になって痛感しているが、「仕事上、関わってはならないタイプの人」が確かに存在する。
今のところ大損害を受けたことはないが、「嘘をつく」「時間にルーズ」「お金を出す必要があるところで出費を惜しむ」など、危険なタイプの人間を、いかに早く見抜くか。
いかに相手に見抜かれたと悟らせずに距離をとるか。
それが今の課題になっている。
もちろん、そんな人にも「いいところ」は、たくさんあるのだろうが。
相手の「いいところ」を見出すまで、損害を出しながら付き合える余裕がない。
やはり「あたりまえのことをあたりまえにやる」のは難しいと思う。
『「あたりまえ」からはじめなさい』 千田琢哉 著 星海社新書
ラベル:ビジネスパーソン
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