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2012年09月04日

ジブン手帳の本気度

「ジブン手帳」……

 
『TVチャンピオン文具通選手権』の準チャンピオン、大手広告代理店のクリエイター佐久間英彰氏が作成した、ネット上で話題の手帳ですが。
今月、これをコクヨが製品化して発売するので、文具愛好家の間で話題になってますね。

『コクヨS&T株式会社』によると、この手帳は、自分や家族の人生に関わる記録を書き綴ることができるライフログ帳「LIFE」。
土日も同じサイズで24時間軸構成、食事の内容や相手、一日の感想まで記録できる「2013(DAIRY)」。
アイデアを書き記す方眼罫のメモ帳「IDEA」の3冊をカバーにセットして、ゴムバンドつきの定規で1冊にまとめた手帳。
綴じ手帳の手軽さとシステム手帳の自由度を取り入れた最近流行のタイプ。

私は手帳を「予定を記入する」よりは「その日あったことを記入する」方を重視しているので、このライフログ帳「LIFE」が一番気になります。
このリフィルは、耐久性のあるコクヨオリジナルの「MIOペーパー」製。
ということは、コクヨは本気で「これに日常を記録しなさいね」と思ってるわけですね。

「LIFE」の中身は……。

「人生を通じてかなえたい夢記入欄」「座右の銘」
「365日の記念日を記入するアニバーサリー帳」
「住んだところと旅行したところを書ける日本地図と世界地図」
「緊急連絡簿」「IDとパスワード記録帳」
「資産記入欄」「写真アルバムスペース」

……うーむ。スケジュールやアイデア以外に、いろんなことを手帳に書かなきゃいけないんだ。

特に書き込むのが大変そうなのが「個人年表」「家族5人分まで40年分書ける人生設計表」と「祖父から孫 家紋まで書ける家系図」。

「個人年表」は、「どこまで正直に書けるか」が問題だなあ。
十代半ばまでは、いいことよりよくないことの方が多かったので、思い出すだけでも嫌だし。
それを書き記して長期保存するのは、もっと嫌だなあ。

謎なのは「40年分書ける人生設計表」。
先日65歳までの定年延長を企業に義務づける「改正高年齢者雇用安定法」が衆議院で可決されました。
定年は65歳になったけど、私たちの世代が年金をもらうのは、70歳になってからとも聞いています。

「人生設計」が「資金計画」だと考えて逆算すると、本人分の「40年分書ける人生設計表」を書き始められるのは、早くても30代前半から? 
まあ、20代から書き始めて、途中で「LIFE」リフィルを交換して、その時点で人生設計を立て直すのが無難かな。

「祖父から孫 家紋まで書ける家系図」も、本気で書こうとすれば大変なことになりそう。
私の場合、叔父叔母が7人、全国各地に散っている従兄弟が18人。
従兄弟それぞれに配偶者がいて、子供や孫がいる状態。
結局、今、何人、自分の親戚がいるのか把握できてないんです。

そこへ夫の親族が加わったら……
考えるだけで頭痛くなってきた。
もちろん、書き込むスペースも足りません。

とりあえず、今度実家に行った時に、母に遠まわしに「そろそろ相続のこと考えといてね」と言っておこう。
放っておいたらトラブルがおきそうだ。

ちなみに、コクヨは「ジブン手帳」を「手帳」ではなく、「人とのおつきあいを大事にするノート」「もしもの時に役立つノート」「遺言書キット」のような「ライフイベントサポート商品」と考えているらしい。

『日々のスケジュールだけでなく、自分の夢や目標を書き、そこへ向かって歩む経験を書き記したり、思ったことを書きとめたりと、目的別に3冊を使い分けることができて、充実した人生を送るサポートをします』

……「ジブン手帳」にかけるコクヨの意気込みはわかるんだけど。
正直、ちょっと重たいですね。
ラベル:手帳
posted by ゆか at 16:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 文具コラム | 更新情報をチェックする
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