『ventus』のトップページのメールアドレス宛に突然届いた、このメール。
差出人はビットウィンの細谷さん。
サイトを見てメールをくださったそうで。
『いわゆる中年と呼ばれる年代の人向けの雑誌やサイトは少ないのではないかと思ったのです。そこで、30代〜50代くらいの方が読めるようなコラムを掲載するためのサイトとしてOPENした次第です』
……この『中年』に逆上した私。
読んだ相手を再起不能する、禍々しい燐光を放つ説教メールを送りつけてやろうかと一瞬考えました。でも……
『ですが弊社自体がコラムに対しては素人ですので実際には手探りで運営している状態です。そこで、まずはコラムニストの方や色々な作品をサイトに掲載されている方などに弊社のサイトのお知らせをしております。このサイトではプロの方のコラムや一般の方からのコラムを募集・掲載しております』
……まあ、手探り状態なので、しょうがないかな。
しかし、『中年』はいけませんよ。『中年』は!
試しに、身近にいる30〜50代の人に「あなたって、中年ですよね?」と訊いてごらんなさい。
大抵は「まあ、そうです」という答えが返ってくるだろうけど、相手の声がこわばっていたり、顔が引きつっていないですか?
中には「そんなに老け込んどらんわ!」と叫んで大暴れする人もいるかもしれません。
確かに『中年』、『広辞苑』では『青年と老年の中間の年頃、四〇歳前後の働き盛りの頃、壮年』とあり、語源的には正しい。
でも、それは「人生50年」と言われていた昔の話。
最近出た『新明解国語辞典』では『中年』は『人を年齢によって分けた区分の一つ。五十代半ばから六十代の前期にかけての年』となります。
今や「人生80年時代」。
青年・壮年・中年・初老・老年という区分に変わりました。
両方の辞典に出てきた『壮年』。
『新明解』では『結婚して社会に活動する、身も心も盛んな頃。三十代中期から四十代の後半ぐらいまで』。
『広辞苑』では、『若くて元気盛りの年頃、またその年代』となっていて、割といいイメージ。
実は『中年』という言葉、「犯人の中年男」だとか「独身中年女の孤独」だとか、負のイメージで使われることが多いのです。
私は個人的に、薄幸なニュアンスの生臭く脂ぎった『中年女』と呼ばれる年代をすっ飛ばして、いきなり「背筋のしゃんと伸びた合気道婆さん」になりたいと思うぐらい、この『中年』という言葉が大嫌いです。
今は、この世代を『大人』と呼ぶことが多いですから、『中年』はやめて『大人』に統一された方がよろしいかと存じます。
話が横道にそれましたが、このサイト、『おとなのコラム』を立ち上げた株式会社ビットウィンは、東京日本橋にある2001年創業の若いIT企業。
業務はプログラム開発やHP作成、社内LANやサーバーの構築、保守管理など。
コンテンツ産業に乗り出そうと考えたビットウィンが生み出した『楽しい企業ビットウィン 2007年プロジェクト第一弾』が「大人の為の大人のコラム」をコンセプトにした『おとなのコラム』。
コラムだけを掲載したサイトで、『淑女向けのショートストーリーからぶっ飛びコラムまで』と、ごった煮状態。
勝ち抜き戦や人気投票もあり、ポイント換金可。登録無料……と。
12月1日にできたばかりのサイトで、まだコラムニストの数が少ないので、なんともいえませんが、今のところ、『おとなのコラム』参加については、保留ですね。
一見したところ、「これがコラムのスタンダードだとしたら、私の書いているものは、コラムじゃないかも」と心配になったりしました。
読者が「すごく面白かった、面白かった、普通、まあまあ、つまらなかった」で、評価するボタンもあるけれど……
ひょっとすると、私のコラムは、ワースト記録になるかもしれない。
私が、このサイトに参加するべきかどうか、来訪者の皆様の中で、ご意見をお持ちの方、お気軽にメールやコメントをお寄せください。
よろしくお願いします。
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