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2012年09月15日

『「判断力」を強くする』

今まで46年生きてきて、「あの時の判断は間違ってたかも」と思うことは多々ある。


ことに27歳から32歳までの間、仕事を中断して義母の介護をし、体を壊したこと……
5年のブランクと、介護が終わっていない点がネックになって再就職に非常に苦労した。

「子どもなくて身軽なんやし、実の親でもないのに介護することないやん。離婚して再就職したら。キャリアもったいないよ」と主婦の友達は口々に言ったが、結局離婚に踏み切れなかった。
夫と不仲ではないからだ。

今は定年がなく在宅で仕事できる執筆業に転向して、義母の介護は夫の協力で比較的楽にできているものの……

「仕事を中断した」、あの時の判断は間違っていたのではないか。
今も疑念を引きずりつづけている。

この本はベストセラー『「分かりやすい説明の技術」』の著者が、「判断ミス」について分析し、「ロジカルで正しい判断の仕方」を解説したもの。

判断する時の分岐点で失敗しないコツは「自分に選択権がある分岐点では最善のケースを選ぶ」
「自分に選択権がない分岐点では最悪のケースを想定する」。

私はあの時、「離婚しない」を選択したのは正解だったが、「医療技術の発達で数十年介護が終わらない」という最悪のケースを想定して、早めに再就職するべきだった。

ちなみに『正しい判断のための14の指針』の最後が、『遠い昔の判断ミスを気にするな』。

『誤っているように見える過去のあの判断も、今日は「一見そう見える」だけなのです。過去の判断がよかったのか悪かったのかの印象は、日替わり定食くらいに考えたほうがよいでしょう。最終判定は最終回の臨終のときまで持ち越しにしましょう』

これを読んで気が軽くなった。

この本に20年前に出会いたかった……と思ったが、今年の6月の新刊だったりするので、世の中は難しいものである。

『「判断力」を強くする』 藤沢晃治 著 講談社
ラベル:判断
posted by ゆか at 13:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 本読みコラム | 更新情報をチェックする
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