「何か企画はないですか?」と編集者に言われて企画書を書いてみるが……
没になるのはまだしも、「企画はよいので別のライターに頼むことにしました」などと言われる始末。
ああ、私は企画者としての適性がないのか……
著者は経営コンサルタント。
『お客様や上司を気持ちよく納得させ、Win−Winの結果を導く』をテーマに、「相手を納得させる技術」のエッセンスが詰め込まれたのがこの本。
その中で衝撃的だったのは『人は論理よりも「好き嫌い」で判断するもの』。
……ひょっとして私の企画が通らないのは、企画そのもののよしあしではなく、「扱いにくそうで関わりたくない」と思われているからかもしれない。
受賞出版歴を持っているので傲慢そうに見えるのか。
レファレンス技術が高く、大抵の分野でレベルの高いものが書けてしまい、「これしかできない」という専門分野がないため使いにくいのか。
在宅介護をかかえているので、電話一本で、いつでも出版社に打ち合わせに行ける身軽さがないからなのか。
しかも、最近では「文章は下手で結構」と、堂々と書かれたライター求人広告を目にすることも増えてきたので、もはや「文章がうまいこと」はメリットでないのかもしれない。
編集者に好かれて仕事をもらうためには、常に身近にいて、その好みや考え方を把握しなければならない……とすれば、首都圏在住の身軽な独身ライターの方が有利だ。
困ったなあ。
ただ、不思議なことに仕事は徐々に増えている。
受賞出版歴があっても、それにこだわらないし、採算が合えば署名無記名関係なく、迅速で精度の高い仕事をするためらしい。
依頼者は「何か企画はないですか」などと曖昧なことを言わず、必ずサンプルを送ってくる。
こちらはそれよりも上質なものを作る。
そして次の仕事につながっていく。
実績と信用の積み上げ方としては一番スタンダードな方法だが、この方が私の性に合うようだ。
『一番役立つ!ロジカルシンキング』 小宮一慶 著 PHPビジネス新書
ラベル:ビジネスパーソン
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