新着記事

2012年09月29日

『一番役立つ!ロジカルシンキング』

企画を通すのは難しい。

「何か企画はないですか?」と編集者に言われて企画書を書いてみるが……
没になるのはまだしも、「企画はよいので別のライターに頼むことにしました」などと言われる始末。

ああ、私は企画者としての適性がないのか……

著者は経営コンサルタント。
『お客様や上司を気持ちよく納得させ、Win−Winの結果を導く』をテーマに、「相手を納得させる技術」のエッセンスが詰め込まれたのがこの本。

その中で衝撃的だったのは『人は論理よりも「好き嫌い」で判断するもの』。

……ひょっとして私の企画が通らないのは、企画そのもののよしあしではなく、「扱いにくそうで関わりたくない」と思われているからかもしれない。

受賞出版歴を持っているので傲慢そうに見えるのか。
レファレンス技術が高く、大抵の分野でレベルの高いものが書けてしまい、「これしかできない」という専門分野がないため使いにくいのか。
在宅介護をかかえているので、電話一本で、いつでも出版社に打ち合わせに行ける身軽さがないからなのか。

しかも、最近では「文章は下手で結構」と、堂々と書かれたライター求人広告を目にすることも増えてきたので、もはや「文章がうまいこと」はメリットでないのかもしれない。

編集者に好かれて仕事をもらうためには、常に身近にいて、その好みや考え方を把握しなければならない……とすれば、首都圏在住の身軽な独身ライターの方が有利だ。

困ったなあ。

ただ、不思議なことに仕事は徐々に増えている。
受賞出版歴があっても、それにこだわらないし、採算が合えば署名無記名関係なく、迅速で精度の高い仕事をするためらしい。

依頼者は「何か企画はないですか」などと曖昧なことを言わず、必ずサンプルを送ってくる。
こちらはそれよりも上質なものを作る。
そして次の仕事につながっていく。
実績と信用の積み上げ方としては一番スタンダードな方法だが、この方が私の性に合うようだ。

『一番役立つ!ロジカルシンキング』 小宮一慶 著 PHPビジネス新書
posted by ゆか at 15:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 本読みコラム | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
にほんブログ村ランキング
こちらには『ventus』で書かれている内容と同じ分野のブログがたくさんあります。
もし、よろしければご覧ください。

武術・武道ブログランキング

ステーショナリー雑貨ブログランキング