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2012年10月02日

無印・残念な付箋

無印良品の店に行くたびに気になるけれども、なんとなく買えない商品があります。
「時計付箋紙30枚・直径40mm」。
白い丸の中に、薄いグレーで時計と同じように1から12までの数字が印刷されているもの。
短針と長針とコメントを自分で書き込んで使います。
丸くかわいい付箋なので使ってみたいのですが……はて、どう使おうか。

無印の通販サイトに、「時計付箋紙」の口コミ欄がありますが、「買ってみたが使い方がわからない」というコメントが多い……ああ、やっぱりなあ。

掲載されている使用例の写真によると、ミーティング時間の予定を時計の短針と長針で表して、空いているスペースに「A社と打ち合わせ」と書いてスケジュール帳のカレンダー欄に貼る……というような使い方をするらしい。

でも、使用例の写真では付箋がカレンダーの日付欄に収まっていない。
カレンダーの前日や翌日のスケジュールが付箋に隠れて見えへんがな。
付箋本体が日付欄より大きいから、もちろん、スペース上、手帳に複数の付箋を貼れない。

直径4センチあれば、いろんなことが書けそうな気もするけど、短針と長針を書いてしまうと残りのスペースはわずか。
……かわいいんですけどねえ。

少数ながら「使いこなしてます」という意見もあるけれども……。

『電話を受けた時のメモ』
……すみません。時計の針を書いて時間を示すよりも、大判の付箋に「14:30 A社○○さんより電話あり。戻り次第連絡くださいとのこと」と書いて渡した方が親切と思うけどなあ。

『スケジュール管理にも役立ちますが,これにちょこっと伝えたいことを書いて時間書いて渡すと実はオシャレだったりします』
……そのオシャレを理解してくれる相手を選ばないと。
私だったら、同じ無印の、柴犬のしぐさをシルエットにした「植林木ペーパー付箋紙 イヌ×3種」か、ネコのしぐさをシルエットにした「植林木ペーパー付箋紙 ネコ×3種」のをもらうほうがうれしい。

『子どもとの約束の際に、時計を読む練習もかねて。便利です』
……子ども相手はいいかもしれない。

『ほぼ日手帳、超整理手帳にもぺたぺたと MTG時間などはアナログ表記のほうが印象に残りやすいので』
……そんなものなのかなあ。
余談ですが「MTG」とはミーティングの略語ですね。
ちょっと意外な感じがしますが、IT関係の職業の人にはアナログ文具好きがが多いのですよ。

ちなみに、1日を24時間としたのは古代バビロニア人で、日本に24時間の西洋式時法が導入されたのは、1873年(明治6年)に太陽暦が導入された時。
江戸時代までの人は、十二支による12分割で一日を過ごしていました。
それまでは一つの時間の単位が2時間で暢気な時代だったわけです。

1日が24分割になってからも「午前6時」「午後6時」というような「12分割した時間が二つあるような感覚」が、ごく最近まで続いていたような気がしますが、最近はデジタル時計が普及して24時間表記が主流になりつつあります。
手帳のスケジュール欄で24時間表記が一般化してるのも、「時計型付箋」が、ユーザーにとって「使いにくい」と感じる理由の一つかもしれません。

『アナログな感じが嬉しいね』『伝言もちょっと楽しくなる』と、一生懸命無印は「時計型付箋紙」の宣伝をしてますが……

直径4センチという、スケジュール欄に収まらない中途半端なサイズが問題なんじゃないかな。
手帳のスケジュール欄に合わせてサイズを小さくすると、コメントのくスペースが減るから、逆にサイズを大きくして、倍の直径8センチにすると、この付箋は、伝言用やパソコンに貼るなど、別の使い道が増えるような気がします。

目のつけどころはいいし、かわいいのに……本当に惜しい付箋です。 
ラベル:付箋 手帳
posted by ゆか at 16:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 文具コラム | 更新情報をチェックする
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