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2012年11月24日

『会社で不幸になる人、ならない人』

私は個人事業主……経営者だが社員でもある。
 
「社長のように鷹揚にふるまい、有能な社員のようにバリバリ仕事をこなす」が理想なので、経営の勉強と会社員の仕事術、両方が必要なのだ。

著者は『レバレッジ・シンキング』シリーズで有名な本田直之さん。
多くの会社員を見てきた彼が、会社員としての「幸・不幸の分かれ目」を36の視点に分けて解説しているのがこの本だ。

最初に出てくるのが36項目の「勘違いリスト」。

『ルーティーンワークを着実にこなす』とか『ひとつの会社に勤め続けるのが幸せ』などは、一見何が勘違いなのかわからない。
だが、経営者の感覚では「ルーティーンワークの削減は経費削減」だし、「経済が激変する時代だから会社の形態も変わり続ける」なのだ。

私が勘違いしていたのは「時間の常識」に関する項目。

『バリバリ社員は徹夜して仕事する』

……常々徹夜できる体力のないことを嘆いていたが、著者は『時間効率を上げようという概念がないのです』と、ばっさり斬り捨てる。

『優秀な人ほど忙しい』

……『「忙しい」とは、単に「仕事に流されている」状態だったのです』と書かれているので、ぎょっとする。

『休日は何もせずに頭と体を休める』

……何が勘違いなのかとドキドキしたが、『「リラックスのためにあえて何もしない」という「意味のあるダラダラ」ならば結構ですが、「やることがないから」という理由でのダラダラは、何の意味もありません』と書かれているので安心する。
仕事と家事と介護をかかえているので「やることが何もない」状況はありえないのだが、四十を過ぎて体力が落ちているし、時間をとってでも体を休めないと身がもたない。

『「会社員は不幸だ」「独立して一人で仕事を立ち上げられる人は幸せだ」単純にそう考えるのは間違いです』

……その通り。
どちらにも長所と短所があり、人によって向き不向きがある。

「独立せず会社員として楽しく仕事をしたい」と思う人にはおすすめの本だ。

『会社で不幸になる人、ならない人』 本田直之 著 日本経済新聞出版社

posted by ゆか at 11:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 本読みコラム | 更新情報をチェックする
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