勁版会事務局の方は、いとも気楽に言われたけれども。
さて、困った。
道場で合気道を初心者に教えた経験はあるけれど、1時間半もの間、一人で講演をするのは初めてなのだ。
前回のセミナー講師は本業が講師の方だったので、気の利いたレジュメを配り、ホワイトボードに図を書きながら、メリハリある講演をされていたが。
初心者の私は、そこまでいかなくても恥をかかない程度のセミナーにはしたい。
この本の著者は、「日本IBMグローバル・ビジネス・サービス事業部ラーニング&ナレッジ部門リーダー」という長い肩書きを持つ人。
この本は説得力ある資料を作るための教科書らしい。
『意思決定者を動かすテクニックとおもてなしの心』のサブタイトルがついているが、内容は「講演初心者を安心させるおもてなしの心」が満載だ。
最初が『プロフェッショナルな資料の3つの要件』。
『期待値を理解している』『達成基準が高い』『安心・満足・感動を与える』。
ここで「そうか。わかった」と手を叩いて、いきなり資料を作りはじめてはいけない。
その前に「目的(資料を見た後にさせたい行動)」「ターゲット(資料を見る人の属性分析)」「メッセージ(主張とその根拠)」の明確化の作業を行い、それから本格的な資料作りに入る。
資料全体の構成を考える時の大項目は「3」「5」「7」の数にするとわかりやすい。
載せる情報の質や量を、相手にわかりやすく伝えるためのコツ。
見やすい表やグラフやチャートの作り方。
カラーリング、イラスト、アニメーションの使い方。
それぞれにチェックリストがついていて親切だ。
基本チャートの適用例や、図形や矢印の意味と効果などは曖昧に覚えていたので、読んでいてあわてた。
資料を作る前に、よくぞこの本と出会ったなあ……自分の強運さに感心する。
企画を作る人、自分の意見を発表する機会が多い人におすすめの本だ。
『プロの資料作成力』 清水久三子著 東洋経済新報社
ラベル:ビジネスパーソン
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