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2013年01月29日

謎の文具展

先日、奇妙な招待状が届きました。

 
『第47回NIKKOフェア オフィス創りの体感・実感フェア 見て・触れて・確かめて』

差出人は知り合いの編集プロダクション。

「うちのオフィスで使っている文具を納入している商社の展示会です。島村さんは文具に詳しい方だから足を運ばれては」と送り主のプロダクションの編集者からメールが来ていました。

……なるほど。なかなかダイレクトなリクエストですね。

開催は2月7、8日。場所は隣の尼崎市。
この『ventus』は、できるかぎりリクエストにお応えするシステムですから行ってみましょう。

さて、この展示会の主催者の日興商会とは何者か……。

『株式会社日興商会』サイトによると、日興商会は昭和21年創業。
『創オフィス』『拡コミュニケーション』をキャッチフレーズに気持ちよく働けるオフィス環境を提案する事務用品関係の総合商社。
事務用品やオフィス家具の販売、ハードやソフトの提案、ネットワーク構築、サポートなどITソリューション、チラシなどの印刷物……業務は多彩。
取引先はコクヨ、富士通、NEC、三菱鉛筆、キングジムなど20000社。

……うーむ。これはすごい。これまで関わったことがない世界だ。

招待状に社名や所属部署や役職名欄があるところをみると、事務用品購入担当者限定の展示会らしい。
自宅が仕事場とはいえ、商社に毎月ボールペンを200本単位で納入してもらうほど事務用品を使うわけでもない。
こういう展示会とはこれまで縁がなかったので、今回のご招待はありがたいですね。

同封の会場案内は164ページもある。
「パンフレット」と呼ぶには、あまりにも立派なもの。
さすがは印刷物も手がける会社ですね。

会場は複数に分かれているから回るのが大変そうだけど、参加企業はサンスター、レイメイ藤井、ダイゴー、パイロットなど名だたるメーカーが勢ぞろい。
それぞれが選りすぐりの自社製品を展示していて楽しそうだ。

……しかし、学童文具メーカーのクツワの展示品「エプロンバッグ(腰から下げる文具袋)」は、ともかくとして、「防災ずきん」が「事務用品」かは悩むところだな。

文具販売専門職用の文具検定に合格している私にとって、おなじみのメーカー名が多いけど、中には知らないメーカーもあります。
ダブルクリップやマグネットのサンケーキコム、再生ミニチュアランドセルのエコーマインド、スタンプのサンビー、再生トナーのゼネラル。

……文具検定に出題されていたら落ちてたかもしれないな。
危ない危ない。

鳳商事(給茶機)、アマノ(タイムレコーダー)など、「そういわれれば、あれも事務用品だな」という出展者も多いですが、「メイドイン尼崎」とか「鳥取県」ブースは謎だな。

前から気になっていたナカバヤシの「スマレコ」、キングジム「ショットドックス」など、今流行の「ノートに書いて、スマホで写真に撮ってデータ共有」タイプの文具も実際に試せるようだし、即売コーナーもある。
特別展示『文具の歴史コーナー』も見ておきたいし。

……これは一日仕事になりそうだ。

展示会当日は、グレイのパンツスーツで会社員を装って会場に紛れ込み、時々手帳に気づいたことをメモして、メーカー担当者に怪しまれたら、『第5回文具知識能力検定合格者・大阪文具会会員』とテプラで作ったシールを貼った名刺を渡し、「本日は勉強になりました。ありがとうございます」と言って、にこやかに立ち去る。

……よし。この手でいこう。

「商社の事務用品展」という未知の世界、楽しみです。
ラベル:事務用品
posted by ゆか at 18:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 文具コラム | 更新情報をチェックする
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