事務用品総合商社の「お得意様限定展示会」に、なぜか「お得意様」でもないのに「ご招待」されてしまった私。
招待状に同封されていた会場案内兼出展商品カタログに目を通していると、興味深い商品がありました。
セーラー万年筆の「就活ボールペン SHU−KATSU」。
2012年9月に発売された新商品ですね。
これまで「就活ペン」として有名だったのがぺんてる「エナージェル・ユーロ」で、黒1色のボールペンでしたが、この「SHU−KATSU」は芯の直径が違う3種類の黒インクリフィルがついている。
かつて、mixi『文房具』コミュニティのペンの改造についての話題で「私は多色ボールペンを全部黒のリフィルに入れ替えて使ってます」という方がおられて、「不思議なことをする人もいるなあ」と感心していたのですが。
商品化されてるとは思わなかったな。
『セーラー万年筆株式会社』サイトによると、「SHU−KATSU」は東京都市大学知識工学部とセーラー万年筆が、就職活動中の学生の声を取り入れて開発したもの。
「1本で複数の字幅が書けるボールペン」がコンセプト。
黒で3種類の字幅が書ける「3way」と、黒の3種類の字幅のインクリフィルと赤インクリフィルがついた「4way」。
ペンの構造は3色ペンや4色ペンと同じみたい。
一番使用頻度の多い0.7mmを予備に格納してる……ということは、実質的には「3way」が4色ペン、「4way」が5色ペンと同じ太さということになるのかな。
ぺン軸の色は、ブルー、ブラック、ピンク、スカイブルーの4種類。
「あっ、違う太さの芯で書いちゃった」というトラブルを防ぐためのマークが、ノック部分に表示されてるらしい。
エントリーシートや履歴書、手帳用のブラック極細字(0.5mm)……ブルー・ブラックのペン軸にはドットのマークが1つ、ピンク・スカイブルーのぺン軸には双葉のクローバーのマークが、それぞれ目印としてノック部分についています。
企業説明会・セミナー用のブラック細字(0.7mm)のノック部分には、ドットのマークが2つ、または三つ葉のクローバーのマーク。
宛名書き用のブラック太字(1.0mm)のノック部分には、ドットのマークが3つ、または四葉のクローバーのマーク。
重要事項チェック用レッド細字(0.7mm)のノック部分には「RED」のロゴ。
……ちゃんと気配りしているのか。
ぜひ展示会で実物を見てみたいな。
ちなみに、この会社は筆記具だけでなく、オーディオブックをペンでタッチすると外国語をしゃべる「音声ペン」や個人用放射線線量計などの電子文具も発売しています。
……なるほど、今時の文具メーカーは文具だけ作ってるわけじゃないのだなあ。
感心していると「事業内容」の項目にさらに驚く文字が……
「ロボット事業」?
万年筆とロボット?
なんだ。その妙な組み合わせは?
このロボット事業のスタートは1969年。
当時の筆記具インクカートリッジ成形工程で、取り出しロボットのレベルの低さに悩んだセーラー万年筆は、自ら取り出しロボットとオートメーションシステムを開発。
セーラー万年筆のロボットは、現在、CDやDVDなどのメディア生産、医療機器、食品容器など多方面で活躍中。
……意外だなあ。
明治44年創業、日本初の国産万年筆を発売したセーラー万年筆。
「万年筆の神様」と呼ばれるペン職人の長原宣義さんや、その長男で「ペンクリニック」活動をされている長原幸夫さん、オーダーのインクを作るインクブレンダーの石丸治さんがおられる「万年筆メーカー」のイメージが強い企業だったんですが。
こういう方面に進出しているとは。
会場案内によると、セーラー万年筆は「SHU−KATSU」の他に、ボールペン上部のオイルパッドにアロマオイルを入れ、香りを楽しむアロマペンディフューザー「リロマ」を出品してるらしい。
実物を試せるのが展示会のメリット。
なんだかわくわくしてきました。
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2013年02月05日
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