私はフランスのメモ帳「ロディア」の愛用者。
『ロディア、その後』で登場した、ロディアのカバー(渡喜商工のクールグレー)を愛用していたのですが……
最近、カバーの表面が反り返ってきました。
カバーの中の、芯地のボール紙が湿気を吸って変形したのが原因。
実は、これを買った時点で、芯がボール紙と気づいて、一抹の不安を感じたのですが。
こんなに早く変形が始まるとは……
「乱暴に使うからやろ」と言われると、返す言葉がありません。
買い換えようにも、ロディア12は、もう1サイズ小さいロディア11よりも、カバーの種類が少ない。
Loftで渡喜のカバーを買う時に、コードバン(馬の尻皮、丈夫なことで有名)のカバーも隣にありましたが、私の左手(ロディアを持つ手)が、「こんなバキバキしたもん持てるかぁ!」と拒否。
それに、今のカバー、グレーの高密度ナイロン織りの表面は全然傷んでないし。
買い換えるのはもったいない。
私は、10年近く製本を習い、革装の本を作ったりもしていたので、カバーの縫い目をほどいて、芯地のボール紙を革に換えて、また縫いなおす……
できなくはないけれど。
その間、ロディアは丸裸……これはまずい。
私は、ロディアの表紙の色が苦手。(詳細は『ロディアに挑戦!』にて)
鮮やかなオレンジ色は、心身が弱った人間にダメージを与えることが、医学的に知られています。
カバーがあるから、ロディアを使えるのです。
体調が悪い時……喘息で左胸に穴が開いて、空気が抜けるような感じがする時に、ロディアの表紙を見てしまい、オレンジ色の直撃を受けたら、ひとたまりもありません。
結局、カバーのポケット部分から革の端切れを差し込んで、接着剤で固定して補強。
この応急処置で解決しました。
今のカバーがダメになったら……新しいカバーを特注するはめになったり、自分で作るはめになったりするかもしれません。かなわんなあ。
さて、去年の秋、ロディアは値上がりしました。
原油価格高騰で2割の値上がり。
でも、「安もんのメモにしたら、いいやんか」とは、なぜか思えなかった。
紙の表面がなめらかで書き心地がいいし、特に、メモを切り取る時の感触が好き。
揚げせんべいをかじる時の「サクッ」という感触と少し似ています。
他のメーカーのメモでは、こうはいかない。
大阪のネットショップ『ワキ文具』から「ロディア値上げ」のメールマガジンが届くやいなや、私は近くの東急ハンズに走り、店頭にあるだけのロディア12を買い占めました。
『ワキ文具』の送料が、ロディア2冊分に相当するからですが、我ながら大人げない。
ロディア11ほどには人気のない、ロディア12が、突然1ダースも売れてしまったので、ハンズの店員は、さぞ驚いたことでしょう。
私は1ヶ月で1冊のペースでロディアを使うので、とりあえず1年分はストックしているわけですが……
ところで、ロディア・ユーザーの皆さん。
ちぎった後のロディアは、どうしていますか?
文具ブロガーのやまかつさんは、ご自身のブログ『さんてんり〜だBlog』で、ロディアの裏紙の再利用について、色々とご研究されています。
「ロディアの裏紙を束ねてクリップでとめて、元のロディアにセットする方法」や「ロディアの大きさに合わせて、ティッシュボックスで紙の箱を作り、ちぎったロディアを集めて収める方法」
……うーむ。なんて芸の細かいことを。
しかし、よく考えると、ロディアは、油性ボールペンで字を書いても裏写りしない上質な紙。再利用しない手はない。
結局、やまかつさんは「ダイソーで買ったアクリルの名刺入れに、ちぎったロディアを収める」方式に行き着いたようです。ご苦労様です。
がさつな私は、無印良品の「ABSキャッシュ・トレー(小)」に、無印の「選べるリフィルペン(詳細は『G賞受賞のボールペン』にて)」と、ロディアの裏紙をセットして、PC横に置く方式。
トレーには、クリップがついていて、裏紙をまとめておけるので便利。
これからは、エコロジーの時代ですが……
私は、今流行の「ロハスの人」とは、ちょっと違うようです。
買い物の時、できるだけ添加物が入っていないものを選ぶ。
レジ袋を受け取らない。
物を大切に使う。
節水節電に努める……
ここまでは、普段やっていますが。
自分の美と健康のために、毎朝犬と走ったり、毎晩ヨガをしたりする……その体力と根性がありません。
「アロマテラピー」よりも「快眠枕」が気になる怠惰な人間。
面倒くさいことは一切やらずに、丸一日、家でごろごろしながら、本を5冊ばかり読む……
そんな生活を理想としている、軟弱者の私ですが、自分なりに、環境問題には取り組んでいきたいと思っています。
ラベル:ロディア