「文系どまんなか」、国文卒の私にとって、理系の人は憧れだ。
この本の著者は京都大学大学院教授。
鉱物学、火山学が専門だが「科学の伝道師」として科学の魅力を人々に伝える活動もしている。
著者の仕事術は、さぞ合理的なものだろう。
まず、著者は「知的活動」を「知的生産(理系)」「知的消費(文系)」に分類。
仕事や情報収集を理系的に行い、趣味などの人生を豊かにすることを文系的に行うよう勧めている。
仕事を「緊急度」と「重要度」で区分。
あらかじめ仕事の完成形をイメージ。
時間配分を決めて、できるところから作業をはじめ、難問は後回し。
いくつかの作業を同時進行。
とにかく大雑把な形を作る。
難問は後で要素を細かく分解して解決……
うーむ。合理的だ。
仕事の書類は、テーマごとに表題つきクリアファイルに入れ、常に一望できるように。
名刺もB5の紙にコピー。
原本は名刺入れ、コピーはクリアファイルに。
集めた資料は、同じ種類のものなら収集直後に番号をふる。
本、CD、DVDなどは媒体別に分類せず、テーマ別に収納。
辞書や本は書き込んで使い倒す。
受信メールに「メールを受け取りました。詳しいことは後ほど」と書き、メールアドレス以外の連絡先とともに、即座に返信。
意外にも、著者はパソコンを駆使していない。
「バージョンアップやネットサーフィンは時間の無駄」と断言。
ネット検索は必要な情報以外を無視。
スケジュール管理は手帳。
アイデアはメモに書きなぐる。
ノートはテーマ別に作り、必ず日付時刻を記入。
パソコンで資料整理しない……
すごい。徹底的だ。
しかし全然「ラクして」いるようには思えない。
でも、著者は、仕事時間以外には仕事のことを忘れていられるそうで、うらやましい。
私もがんばってみよう。
仕事以外の時は、力一杯ダラダラするために。
『ラクして成果が上がる理系的仕事術』 鎌田浩毅 著 PHP新書
ラベル:仕事
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同じ国文卒の私としては、理想…いや、憧れに近い仕事のこなし方ですね。
私の勤め先はアパレル、職種は営業事務です。(でも、仕事内容は軽作業員ですけどね)
アパレルと言うと一見華やかな職場のようですが、「気合と根性」を唱える上司の下、「小手先のアイデア」で綱渡りをし、「たまの閃き」で起死回生…。
「出来ない」とは言わず、「がんばります」(どっかの電気屋みたい。)頑張らない奴はダメだし…案外、体育会系です。
うちだけなのかもしれませんが…うちだけかな…。
仕事の進め方の基本は同じなのに、何故か泥臭い。
やはり、「憧れ」ですね。