新着記事

2007年03月06日

第二の手帳シーズン

3月、卒業入学就職転勤……出会いと別れの季節ですね。

大きな書店やスーパー、デパートでは「4月始まりダイアリー・コーナー」が作られて、若者でにぎわっています。

近くの東急ハンズの手帳売り場は、去年末の「1月始まりダイアリー・コーナー」が、そのまま2月に入って「4月始まりダイアリー・コーナー」に。
そのうち、これが「7月始まり」やら「9月始まり」やらになって、常設コーナーになるのかもしれない。

一般的に、会社や学校、役所の年度は4月から始まりますから、「4月に新しい手帳を」と思うのは合理的。

ハンズの手帳売り場でも、大勢の学生や若い女性が、真剣に手帳を選んでいます。

私は去年の秋、Loftで1月始まりのシステム手帳リフィルを購入(詳細は『夢と現実とシステム手帳』にて)。

でも、手帳売り場の一角で、たくさんの若い女性が、ある1冊の手帳を囲んで、真剣に話し合っているのを見かけて、つい気になって、のぞいてみました。

『半年手帳・2冊セット』……
雑貨メーカーのRYU―RYUが出しているもの。
『2007年4月始まり手帳』、『2007年9月始まり手帳』の2冊がセットで840円。

学生向けでしょうか。
若い女性を意識した、おしゃれなデザインで4種類。
それぞれ柄違いの手帳が、1対ずつでセットになっています。

最初の見開きに2007・2008年のカレンダー。
見開き半年分の予定を書き込める横罫線入りダイアリー。
あとは、見開き1ヶ月のマンスリーと横罫のメモ。
厚さは3ミリほどでポケットに入るサイズ。 

実は、女性は荷物が多いのです。(詳細は『「働く女性の手帳」は謎だらけ』にて)。
なるべく手帳を軽くしたい女心をわしづかみにする。
さすが有名雑貨メーカーの手帳。

システム手帳派の私も、新しい年の手帳リフィルに、初めて予定を記入する時、わくわくします。
半年手帳だと、その楽しみが2倍になるので、お得かもしれませんね。

他にも、4月始まり手帳はクオバディス、ほぼ日手帳、能率手帳、高橋書店をはじめ、システム手帳リフィルなど、各メーカーの商品がそろっていて、にぎやかです。

『やっぱり欲しい文房具』の著者、土橋正さんは、フランスの手帳、クオバディスのビソプランをご愛用されています。
これは見開きが1ヶ月のカレンダーになるマンスリータイプ。
わずか40ページの薄い手帳。

土橋さんは、以前、電子手帳ですべてのスケジュールを管理されていたそうです。

電子手帳は、一日単位の予定を細かく管理できるのがメリット。
反面、週間・月間単位の予定は、液晶画面では細かくて見づらいこと。
予定を一覧できないことがデメリット。

結局、土橋さんは、ビソプランで電子手帳のデメリットを補う形で落ち着いたそうです。

そして、事務所の机の上に透明な無印良品のフォトスタンドを置き、開いたビソプランをクリップで固定して、簡易卓上カレンダーとして使われているそうです。

私は前から、ビソプランを使う人を「あの薄い手帳で、メモとかはどうするんだろう?」と思っていたのですが、ビソプランの正体は「携帯カレンダー」。
携帯カレンダー以外のもの、スケジュール帳やメモは別に持つ……
そんなスタイルの方もいらっしゃるわけです。

ところで、ハンズの手帳売り場には『手帳の違いがわからない…という方へ 手帳の選び方』なるパンフレットが置いてあります。

まず、おすすめ手帳を『パーソナルタイプ』と『ビジネスタイプ』に分類。
『パーソナルタイプ』は『夢実現手帳』と『キャラクター手帳』。

『ビジネスタイプ』は、
『外回り・会議など毎日が忙しい人……1日の流れが時系列でわかるバーチカルタイプ』。
『企画やアイデアをすぐにメモしたい……1週間サイドメモ・タイプ』。
『長いスパンの仕事が中心……見開き1ヶ月タイプ』の3つに分類。

5種類の手帳の紹介の合間に、「パワーアップアイテム」として、「ポストイット」「シエス・シートパッド(ミシン目入りメモ)」「手帳用ミニボールペン」なども売り込み。

しかも、ちゃっかりと自社ブランドの「links」「bestimmen」を使った『手帳の上手な使い方』コーナーも。
『バーチカルタイプ』『1週間サイドメモ・タイプ』の記入例が懇切丁寧に説明されています。商売うまいなあ。

ちなみに、『1週間サイドメモ・タイプ』は、ページの左面が1週間の予定。
右面が、その時思いついたことを自由に記入できるメモ。

私は昔、このタイプのシステム手帳リフィルを1年間使ってみました。
メモにアイデアを書いたのはいいけれど、一部のアイデアが翌年度持ち越しに。

ところが、メモリフィルの裏側は翌週の週間リフィル。
毎日の出来事を記入した週間リフィルの一部だけを、来年の手帳リフィルに混ぜるのはややこしい。
結局、メモのアイデアだけを、別のメモリフィルに全部転記するはめになって、大失敗。

今は、見開き2週間リフィルとは別に、メモリフィルを使用。
あとは月間予定リフィル。
この3点セットで落ち着いています。

こういった試行錯誤も、手帳選びの楽しみの一つかもしれませんね。


ラベル:システム手帳
posted by ゆか at 15:34| Comment(1) | TrackBack(1) | 文具コラム | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
舘神です。
最近ハンズに行っていなかったので
行ってみたくなりました。
半年ものの手帳の存在は知りませんでした。
参考になりました。
ありがとうございました。
Posted by 舘神龍彦 at 2007年03月15日 10:50
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック

クオバディスがいっぱい
Excerpt: ・ ブランドの手帳は・"ブランド力"で海外に勝てない日本端末・[文房具]ロディアは外せない・■NAVA Designの手帳。・システム手帳・『NOTE&DIARY Style Bo..
Weblog: ブランドの日
Tracked: 2007-08-12 13:23
にほんブログ村ランキング
こちらには『ventus』で書かれている内容と同じ分野のブログがたくさんあります。
もし、よろしければご覧ください。

武術・武道ブログランキング

ステーショナリー雑貨ブログランキング