2012年にグッドデザイン賞を受賞したトンボ鉛筆「ペタッツ・ハンディタイプ」。
小型セロテープカッターのような形状で、テープ部分に円形の粘着シート「ペタッツ」が点々とついています。
カッターでテープを切って貼りたいところに粘着シートつけ、テープをはがして、メモなどを貼るという使い方をする……らしい。
この「ペタッツ」は、「アナをあけずに、貼ってはがせる粘着画びょう」がキャッチフレーズの直径1センチの粘着シートですが……
両面テープじゃ、あかんのやろか?
それが引っかかって、今まで買わなかったのですが、もらってしまったものはしょうがないので使いこなしてみたい。
……ということで、『株式会社トンボ鉛筆』サイトへ。
この「ペタッツ」が発売されたのは2010年4月。
プレスリリースによると「事務・家庭用粘着剤」で「糊」とは違うものらしい。
スチール、ガラス、木質化粧板、プラスチックなどの壁面に、傷をつけずに写真やポスターなどを貼ることができる。
成分は炭化水素樹脂で、子どもが口に入れても安全。
引き伸ばすと簡単に取ることができて、粘着テープのように溶剤を含んでいないので、壁にも貼ったものに悪影響を与えない。
……なるほど。貼ったものを変色させないところは両面テープより優秀ですね。
さすがは国産初のスティック固形糊「ピット」を作った会社だ。
ポスター掲示が多いけれども病室で画鋲を使いたくない医療福祉施設。
園児の作品の掲示が多いけれども、危ないから画鋲を使いたくない保育園や児童館。
画鋲で穴をあけられる場所が少ないオフィス。
ガラス窓への掲示が多い飲食店。
賃貸住宅に住んでいて壁に穴をあけられない家庭や、小さな子どものいる家庭に需要がある。
トンボ鉛筆はそう考えてるらしい。
我が家は、冷蔵庫の扉にホワイトボードのマグネットシートを貼って家族の予定を管理し、掲示物もマグネットで貼る家だから、「掲示物を貼るのに画鋲を使いたくないニーズ」は、ちょっと思いつきませんでしたね。
この「ペタッツ」は掲示用の「粘着グミ」と、両面テープの10倍の粘着力を持ち、接着剤代わりに使える「強粘着グミ」があります。
私が持ってるのは「粘着グミ」の方ですが、電話に「今日中に○○へTEL」と紙に書いて電話機に貼っておくとか、ダンボール箱に「ファイル整理中」と書いた紙を貼っておく……ぐらいの用途しか思いつかないなあ。
ちなみに、トンボ鉛筆は1913年創業。
今年が創業100周年にあたるので、いろいろとイベントをするようです。
まず、「MONO消しゴム100周年限定」と固形糊「消えいろPiT100周年限定」の限定商品を発売。
さらに100周年を記念して出版されたのが『トンボ鉛筆完全ブック(エイ出版)』。
これは100周年記念ロゴ入りシャープペン「オルノ・スイフト」と、初代復刻版トンボ鉛筆と、初代復刻版消しゴム「MONO」が付録について900円。お買い得ですね。
4月5日には、水性ボールペンとシャープペンシル「ZOOM505」の、100周年記念ロゴ入り特別色(ホワイトシルバー、ブロンズゴールド、ディープレッド)の商品が限定発売されます。
プレスリリースには『創立100周年を記念して、本年中、記念商品を発売していきます』とあるから、創業100周年限定商品が、どんどん出てくることになりそう。
三菱鉛筆と並ぶ筆記具界の大御所なので、何が出てくるか楽しみです。
ラベル:鉛筆