「仕事を減らして多くの成果を出す」方法はないか……。
著者は経営コンサルタント、経済評論家、作家、大学講師など多彩な仕事をこなす「仕事ができる人」。
そんな著者が「結果を出す人がやらないこと」をまとめたのがこの本だ。
『「しないこと」を決める、というのは、単に仕事の優先順位を明確にする、といったレベルの生やさしいものではない、ということです』
……なんだか恐ろしげなことが冒頭に書いてある。
「しないこと」を決めるには、自分の武器、地位や居場所など、自分の「生き方」を決めなければいけない。
「しないこと」を決めないと、「本当にしなければならないこと」が明確にならない。
……うーむ。覚悟のいることだなあ。
自分の「生き方」を決めた上で、あとは45の基本的な「しないことリスト」を実行すればいいらしい。
『「100点」を目指さない』
『「知ったかぶり」をしない』
『「安請け合い」をしない』
『人の「不平不満」につきあわない』
『「交流会」をバカにしない』
『「実力」以外で人を見ない』
『「タイミング」を外さない』
……このへんはできているように思う。
『「反省」をいつまでもしない』
『「大差のない」ことに悩まない』
……これは時々失敗。
『「敵」を不用意に作らない』は難しい。
相手に「嫌い」の感情が先にあって、理由が後付けのケースが多々あるからだ。
『手柄は先輩や仲間に譲れ、損して得を取れ、進んで泥をかぶれ、約束ごとは実行せよ。やれそうもないことは引き受けるな。これを長い間、続けていけば敵が減る。多少とも好意を寄せてくれる広大な中間地帯ができる。大将になるための道が開かれていく。頂上を極めるにはこれしかない』
この項目に載っていた田中角栄の言葉。
「敵を減らす」は「敵を作らない」とはニュアンスが違うが、こちらの方ならなんとかできそうだ。
気長にやってみようか。
『仕事ができる人の「しないこと」リスト』 中島孝志 著 三笠書房
ラベル:ビジネスパーソン
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