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2007年03月20日

ブログと共感とSNSと

『共感……人の考えや主張を、自分もまったく同じように感じたり理解したりすること』……と『広辞苑』にはあります。

私がみるところ、ホームページにしろ、ブログにしろ、ネット上のサイトには、「同好の士」というのか「仲間」というのか、似たような性質の人々が集まるようです。

実は、私は、このサイト『ventus〜風のごとく〜』を作る前に、ブログの運営や、アクセスアップについて、綿密に調査しました。(詳細は『勝てる時! 勝てる場所?』にて)

もし、「ネット上でサイトを開くと、同質の人々しか集まらない傾向」が「法則」と呼べるほど絶対的なものなら、私の作るサイトは、最悪の場合「来訪者ゼロ」……

そんな危機感がありましたから。

厳密な意味での「私と同質の人々」はおりません。
みんな喘息薬の副作用事故で死んでしまいました。

1999年、ネットで「自分と同じ体験をした人」を懸命に探しました。(『ventusは失敗しているのか?』参照)
……が、結局、喘息薬の副作用事故を自力で切り抜けることができたのは、私一人だったらしい。

自分と同じ立場の人が、もう誰もいない……
自分と異なる立場や価値観の人々の中で、対立することなく暮らしていくには……
「私もOK、あなたもOK」で、コミュニケーション技術を磨くしかない。

私はサイトを立ち上げる時、来訪者を「貴重な時間をさいて、私の文章を読んでくださる方」と定義。
できるだけ、色々な立場の人が集まるサイトにしたいと考えました。

しかし、これは、かなり珍しい考え方らしい。

私も登録している日本ブログ村で、「ランキングの参加不参加をブログ登録者自身が決めてはどうか」という議題で、要望掲示板が白熱したことがありました。

それまでは、ランキングの参加は強制だったのです。
でも、このランキング、マイペースでブログを書く人間にとっては、非常に心理的負担になるもの。

「忙しい来訪者の皆様に、「ランキングにご協力ください」とは言えません」と、私が書き込むと、「レベルの高いブログなら、来訪者はランキング投票してくれるはず」との意見を書き込む人がいて驚きました。
なぜ、そう断言できるか、不思議で仕方ありませんでした。

その後、ランキング参加が選択制になったとたん、ランキング上位の優秀なブログが、いくつかランキングから姿を消しました。
やはり負担に感じていた人がいたのです。

ちなみに、日本ブログ村では、この春から、参加ブログに対する『記事評価制度』が導入される予定。
これは、日本ブログ村の登録ブログを読んだ皆様に、評価ボタンを押していただいて、その評価を集計し、ランキングをつけるシステム。

かつては「アクセス数の多いブログは人気があり、レベルが高い」という公式が成り立っていたのですが、人為的に信号を送って検索エンジンを「だます」プログラムが普及したため、「アクセス数が多いのは優秀なブログ」ではなくなったのです。

星の数ほどあるブログの中から、優れたものを見つけ出すために、今、ブログ評価システムが、急速に広まっています。

私の個人的見解は「評価対象と評価者の立場が、あまりにもかけ離れていた場合、その評価はあてにならない」。

例えば、『ventus』の武道系コラム。
これは武道家の皆様から高い評価をいただいているもの。

ですが、もし、この記事に評価ボタンがあり、読んだ人間が「恋愛一直線の若い女性」や「節約命の主婦」だったら、ためらいなく「つまらなかった」のボタンを押すと思いますが……

その評価「武道系コラムはつまらない」は、はたして「本当」なのでしょうか?

「Web2.0(現在のインターネットの世界)では『集合知(ネット上の人々の知識を集めたもの)を信頼する』とあります」と、村長さんはおっしゃいますが……

結局、評価制度の参加不参加を、選択制にすることで、話がまとまりました。
日本ブログ村のよいところは、「参加者の意見を広く募り、日本ブログ村をよりよいものにしたい」という、村長さんの情熱と柔軟な姿勢です。

私は、「日本ブログ村からの来訪者が減ることを覚悟の上で、記事評価システムに不参加」としました。
ただでさえ、忙しい来訪者の皆様から、さらに時間を奪う行為……「記事評価ボタン押してください」なんて、とても言えません。

それに、現在、ウェブユーザビリティ(詳細は『やがて来たる者たち。』)について勉強しているのですが、その中で、『来訪者に強制してはならない』という項目が出てきます。

来訪者に何かを強制しても、来訪者が要求通りに動くとは限らず、反感を買う結果になる……当然のような気がしますが。

ところが、一般的には、「来訪者とブログ作者は「共感」でつながっている」と考えられているらしい。
ランキングや記事評価システム導入にも、「来訪者はブログに共感しているのだから、要望すれば、来訪者は協力するはず」との思い込みがあるのでしょう。

『ventus』の場合は、事情が違います。

「大変勉強になる」
「思わぬ着想で驚いた」
「そんなにがんばって、大丈夫か?」
「自分のブログで、こんなに謝る人見たことないですよ」……

時々、感想をいただくのですが、どちらかというと、来訪者の皆様は「共感……自分と同じ意見」より「未知なものとの出会い」に期待されているらしい。
これからも、皆様のご期待にそえるよう、がんばりたいと思います。

さて、最近、広まってきているSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)は、ブログ以上に「共感性」が強いもの。

私は、『mixi完全攻略マニュアル』で、SNSの世界を垣間見ました。

「友人知人の招待がなければ登録できない」……

どうやらSNSとは、似た職業、価値観、趣味の人々が集まって、「そうそう、みんな一緒なんだよね」と、楽しく交流しているところらしい。

私は子供の頃から「お前はいけない」と、周りから言われながら育ってきたので、「あなたのおっしゃる通りです」と言われると、逆にうろたえたりするのですが……
何でも「そうそう。あなたと私は同じ意見」と言われる世界は、さぞ心地よいものなのでしょう。

SNSの登場で、ブログの「共感性」は薄れました。
ブログは、ホームページより操作の簡単な点が売り物でしたが、SNSの「日記」はブログ並みに操作が簡単。

ブログにしかない独自性、ブログにしかない優れた点は、いったい何なのか……

『ventus』は、独自の道を歩みますが……

ブログの世界は、今後、劇的な変化をするような気がしてなりません。
タグ:mixi
posted by ゆか at 16:57| Comment(1) | TrackBack(0) | 日常コラム | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。
わたしも先月初めてmixiに参加しました。
招待状がないと……ってところで、知人の少ないわたしはアウトだったのですが、オフラインの友だちが招待状をくれまして、やっと参加できました。
いい噂もわるい噂も聞くmixiですが、ある程度身元を明かして交流する危険にドキドキしつつも、リアル旧友と再会できるかもしれないという望みを胸に毎日アクセスしています。

限定SNSは、たしかにある部分同じ興味関心をもつ人の集まりかなとも思いますが、mixiは本当にいろんな主義主張興味関心を持った人がいるなぁという印象があります。

でも、同じ意見を持った人と出会いやすい……かもしれません。「コミュニティ」というのがその大きな役割を担っているな、と思います。

一度覗いてみたいと思われましたら、招待状をお送りしますのでお知らせください。


ただ、わたしはブログの方が好きです。
不特定多数の人がRSSを頼りにたどり着いてくれますし、なによりデザインが自由に変えられます。

自分の意見を述べるならブログ、情報収集・交換をするならmixiかな、と思います。
Posted by あやみ at 2007年03月20日 18:32
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