合気道フォロワーの女性は、そんなことをつぶやいていました。
彼女は3人の子どものお母さん。
家の中に物があふれているんだろうなあ。
私も一時、いろんな収納術や整理術の本を読んで努力しましたが、失敗ばかりで……
「散らかるのは、そこに物があるからじゃないのか!」と、やたらに物を処分しようとして、「面倒くさがらんと、ちゃんと整理して片付けろや!」と夫に叱られています。
まあ、お役に立てるかどうかわからないけど、先日、食品貯蔵ワゴンの収納を抜本的に見直したケースをご紹介しましょう。
私と夫は料理の流儀が違っていて、多用する調味料が違うんです。
毎回自分が料理する時になって、「粒胡椒切れとるんか!」「鳥ガラスープが足らない!」と大騒ぎ。
原因は食品のストックが雑然としていること。
なんとかしなければ。
用意するものはメジャー、電卓、筆記用具、不要な紙。
最初にワゴンの中の食品を全部出して内寸を計測。
幅54.3cm、高さ75.3cm、奥行33.8cm。
1.8cmの可動式棚板2枚。
棚板2枚分の厚みを差し引くと使える高さは71.7cm。
これを2枚の棚板で3分割するとして……
次に食品の中で一番大きなものの寸法を測る。
我が家の場合は2Lのペットボトルで高さ31.1cm。
少々余裕をもたせて、最低でも棚の1つ分は32cmの高さが必要。
残りの高さは39.7cm。
ここで電卓と筆記具と紙の出番。
私の場合は鉛筆とレポート用紙。
仕切り方を大雑把な図にして何通りか紙に書き、電卓でサイズを計算しながら収納を考えました。
食品の大きさがまちまちだし、在庫が見渡せればいいのだから、ざっくりとした収納でいいか。
ワゴンの棚の真ん中に11.4cmの間隔で棚板を設置。
押入れにあった前のワゴンの付属品のメッシュケース、これがぴったりだったので、引き出し代わりにはめ込んで、スパイスやチューブのカラシなどを入れる。
残りの上下の空間には、幅と奥行が合うサイズの深型プラスチックケースを2つずつ組み込む。
分類は、上の段に軽いもの……シリアルやスープなどの「朝食系」、「麺類」。
下の段に重いもの……みりんや醤油などの「ペットボトル系」、「乾物・缶詰」。
ストックは必ず1つずつ用意することにしよう。
ナカバヤシのファイルボックス「キャパティE5 A4−E クリア」を4つ購入。
幅26.3cm、高さ23.7cm、奥行32.9センチ。
インデックスシールつき。
透明で中身が見えて便利。
100円ショップのケースは、同じA4でもサイズがまちまちで、棚にぴったりのサイズのものが見つからない確率が高いし、店に揃えられるだけの在庫がないかもしれないので、メーカー品をネットで購入しました。
ちなみに「収納用文具を他の場所で使うアイデア」については、『無印良品』サイトが熱心です。
「文具収納用アクリルケースで化粧品を整頓」
「半透明のポリプロピレン製ペンケースで、ペンチやドライバーを入れた工具入れ、ミニ裁縫箱、薬や絆創膏や体温計や目薬を入れた応急処置セットを作る」
「CD用スタンドをケースとコーヒーキットに。ケースには粉コーヒーなどを収納。スタンドに砂糖やマドラーを入れて、そのまま食卓へ」
「引き出しの中に、ポリプロピレン仕切りスタンドで畳んだ衣類を立てると取り出しやすい」
「ダンボールファイルボックスで引き出しの中を仕切り、下着やハンカチやベルトやタオルなどの小物整理」
……などなど。
さまざまなアイデアが載っています。
それにしても、主婦向けの収納術情報は使いこなしが難しい。
家族の人数、子どもの年齢で部屋の散らかり方が違うし、仕事が無職かパートかフルタイムかで、掃除や整理整頓に使える可処分時間が違うし、家の中にあるものは、それぞれの家庭で全然違う。
読んでも納得いかないことが多いんです。
我が家は自宅が仕事場のSOHOなので、仕事で多忙な男性向けの整理術の本を参考にして、収納の見直しを進めていますが。
目標は家族誰もが使いやすく効率のいい収納法……「トヨタ方式を家庭に」ですね。
ラベル:収納