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2013年07月02日

平成25年の緑友会

「今年の緑友会、どうなるんかな」


2月、私の初脚本作品『上方平次捕物控 横堀川の幽霊』の公演を見に来てくれた、同級生のゆんさんは心配そうな顔をしました。

緑友会(大阪府立渋谷高校同窓会)の総会は、毎年6月末に箕面観光ホテルで開かれていましたが、昨年10月、箕面観光ホテルは経営破綻。
民事再生法を申請して経営再建中。

大江戸温泉グループが支援に乗り出すらしいけど。
どうなるんかなあ……

緑友会開催1ヶ月前の5月……。

突然、後輩の緑友会書記から連絡がありました。
今年の緑友会は、急遽千里阪急ホテルで開かれることになったとのこと。

あわててTwitterとmixiとFacebookに情報を流しました。
渋谷高校卒業生でもない私のフォロワーが、リツィートで情報を広めてくださったので、本当にありがたかったです。
 
緑友会当日の6月30日……
これまで母校の近くの箕面観光ホテルが会場だったけれども、今年から豊中市の千里阪急ホテル。
渋高生には土地勘のないところだけど、集まりはどうかなあ。

渋高の卒業生は2万人以上。
多くの卒業生が転居していて返送される葉書も多く、案内状代が緑友会の運営を圧迫していたのですが。
案内の発送を隔年に変更し、ネットでの情報発信を強化することで、年間50万円出ていた赤字を年間70万の黒字に転換できました。

でも、創立100周年記念行事のためには資金不足かな。
100周年まであと4年。
そろそろ寄付を募ることも考えてもいいと思います。

「おお、久しぶりやんか。Facebookのチラシの写真見たで。がんばってるやんか」

会場で声をかけてきたのは、同級生の公務員、nimaさん。
『上方平次捕物控』公演のチラシをFacebookに載せたのを見てくれたようです。
友達って本当にありがたい。

さて、総会がはじまりました。

出席者は100人以上。
しかも女性が妙に多い。
全卒業生に総会案内を送る年だったので、会場変更の周知がうまくいったようです。

今年は役員改選の年。
昭和59年卒、同級生の役員が3人に増え、昭和62年卒の役員も誕生。
これまで最年少の役員が昭和60年卒だったので、平均年齢は若くなりましたが、そろそろ平成の卒業生の役員にも登場してほしいところですね。

今年は緑友会の活動を紹介する「緑友会だより」と一緒に、現在の学校で作られている「渋高だより」も配布されました。
入学式の様子や卒業生の進路、渋高で学習指導員や部活動外部指導者として活躍する若い卒業生たちの姿が紹介されています。

校長先生の学校近況報告では、今年の受験の競争率が1.23倍になったとのこと。
ここ数年、定員割れが続いていて、統廃合対象になるのが心配だったので一安心。

今年の5月、渋高で最も有名な卒業生、横浜DeNAベイスターズの中村紀洋選手が2000本安打を達成。
第15期生(昭和38年卒業)が集まって、国語の恩師の米寿祝いに学校の教室で儒学の特別講座を開いたことなど、よいニュースが続きます。

今年新しいデザインになった制服も展示されていました。
男子は紺のブレザーに青のネクタイ。
女子は紺のブレザーと青いリボン、チェックのスカートでかわいい。

私たちの時は男子は黒の詰襟の学生服、女子は紺のダブルのブレザーに紺のスカートの地味な制服だったのに。
いいなあ。こういうのを着たかったな。

校歌斉唱、会長の挨拶、乾杯の後、懇親会になりましたが席が足りません。
例年より人が多いのと、丸テーブルの直径が箕面観光ホテルのものよりも小さいのが原因。

「あ、あそこにテーブルがある」

地学部の女性が指差したのは窓の外。
芝生の上の丸テーブル。
灰皿が置かれている喫煙席。

この千里阪急ホテルは、ガーデンウェディングが売り物で、宴会場と隣接して緑豊かな中庭があるのですが……
日差しが強くて、中庭で料理を食べるのは暑くて辛そう。

客室責任者に交渉して、中庭の丸テーブルを一台、宴会場に運び込んでもらいました。
渋高生は自分たちが楽しむためには体裁を気にしないんです。

「ここの魚は、俺の会社が納入してるんやで。さあ、食ってくれ」

まるで自分が調理したかの口調で、自慢げに料理を勧めるのは水泳部の男性。
このホテルは料理がおいしいことでも知られています。
出席者がいつもより多いのは、そのせいかな。

「ひさしぶりやなあ。mixiのつぶやき見てたら、えらいことになってるやんか」

声をかけてきたのは、マイミク(mixiの友達)で緑友会会計。
会計事務所の取締役の同級生。

「おかあさん、その後どうなん?」

実は4月半ば、義母と母が同じ日に倒れたのです。
義母は脳出血。母は胆石。
たまたま出先にいた私は「母倒れる」のメールを同時に受け取って、一瞬パニックになりました。

母は5月に胆嚢全摘出手術。手術は成功して自宅で静養中ですが。
義母は右半身不随で主治医に「在宅介護不可」と判断され、病院で療養生活を送ることになりました。

「まあ、ようやく落ち着いたところかな」
「大変やろけどがんばりや」

励まされてうれしかったです。 

評判通りのおいしい料理を食べながら、「これで5000円は安いよね」などと言い合っているうちに、懇親会のメインイベント。
はずれなしの抽選会。

私は昭和56年卒の先輩の経営する「モビリグランデ」の雑貨セット。
nimaさんは渋谷高校特製クオカード。
高級焼酎を当てた写真部の男性の記念写真を撮ってみましたが、どう見ても「高級焼酎を当てて喜ぶ人」というより「お勧めの焼酎を掲げる酒屋の店主」。
みんなで大笑い。

料理が一通り出た後、サービステーブルにデザートが並べられると、女性たちが一斉に立ち上がりました。

千里阪急ホテルのケーキは有名で、ケーキセットは900円。
少量ずつ、いろんなケーキが食べられる機会は、めったにありません。
これが目当ての女性も多かったようです。

私も体重を気にしつつも、お皿の上にケーキを……

「よう食うなあ」

後ろから声をかけられ、ぎくりとして振り向くと、緑友会監事、税理士の同級生が立っていました。

「久しぶりやね。すこしやせたんとちがう?」
「ちょっと肝臓をな」
「いつまでも若いわけじゃないからね」

彼は苦笑していましたが、お互い無理できない年齢になってきてるんですね。

そうこうしているうちに閉会時間が迫りました。
ここで突然、緑友会会長が高級焼酎の包みを片手に壇上に登場。

「景品の高級焼酎が余ってしまいました。どなたかいりませんか?」

焼酎を当てた人が「クオカードと交換して」と無理を言ったらしい。
「もったいない」と思われる方もおられるでしょうが。
「いらんものはいらん」と主張するマイペースなところも渋高生の特徴なのです。

「今日が誕生日の人。おられなければ、明日が誕生日の人にプレゼントします」

こういう大雑把なところも渋高生らしい。
結局、今年初参加、明日が誕生日の剣道部の同級生が、照れながら壇上まで焼酎を取りに行きました。

最後は名誉会長による「渋高の発展を祈って」万歳三唱で、今年の緑友会は無事終了。

来年の緑友会は6月29日。
昭和59年卒の私たちは卒業30周年。
またここで集まれるといいですね。
ラベル:高校
posted by ゆか at 17:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 日常コラム | 更新情報をチェックする
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