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2013年10月05日

デジタル文具の進化

発売前から気になっていた本がありました。



『デジタル文具術』(美崎栄一郎監修 玄光社)。

最近「デジタル文具」と呼ばれるタイプの文具が大流行。
文具メーカー各社からスマートフォンと連動したノートが出ているし、手帳と連動するタイプのアプリも数多く出回っています。
私もキングジムの「ポメラ」を執筆に導入して執筆時間が2割削減できたので、他に使えそうなものがあったら使ってみたい。

『「できる人」がコッソリ実践しているビジネスシーンの新常識』というサブタイトルに魅かれてページをめくると……

「デジタル文具の達人」たちが次々に登場。
例えば、専用ノートにメモした内容が即座に「Evernote」に同期される、ソースネクスト「Livescribe wifi スマートペン」の録音とメモを同時にできる機能を利用した取材術。
iPadにアプリをインストールして、タッチペンでイラストを描き、そのままデジタル化するテクニック。
スキャナを利用したデジタル名刺管理術。

……なんだかすごいことになってますね。

私が愛用する「ポメラDM100」も登場。
この文具はテキスト入力専用機。
昔のワープロ専用機をコンパクトにした形状で、ネットもメールもできませんが、FlashーAir、BluetoothやQRコード、USB端子、SDカードなどでパソコンに接続できるから、これで十分。
ネットにつながらないので執筆に集中できるのです。

この本では、ポメラから直接データを送れないBluetooth非対応のAndroidスマートフォンに、無料アプリ「ESファイル エクスプローラー」をインストールして、データを直接「Evernote」や「Dropbox」に転送する裏技を紹介。

……こうなってくると、「文具術本」というより「モバイル術本」に近いですね。

この本は、今流行の「スマホで撮影して共有」タイプのメモやノート特集、ペンやマーカー、マウス型の小型スキャナ特集、名刺取り込み専用スキャナ特集など、「データ取り込み」系文具の紹介には、ものすごく力を入れていますが、残念ながら、データの取り込んで、その後の処理する方法がほとんど載ってない。
ため込んだ情報を「Evernote」で必要に応じて検索する方法が載ってる程度。
取り込んだ後のデータの分類や活用法も知りたかったんですがねえ。

データの処理は「文具術」じゃなくて「整理術」のカテゴリになってしまうから、あまり詳しく書かれなかったのかもしれないけど。

ただ『「Dropbox」「Evernote」基本の”き”』は参考になりました。
私の場合「Dropbox」はパソコンのハードディスク感覚でなじめたのに、なぜか「Evernote」は全然ダメ。

この本によると「Dropbox」での保存に向いたものは「動画や画像などの容量の大きなデータ」「他人と共有したいフォルダ」「現在進行形のファイル」。
「Evernote」に向いているのは、「ちょっとした覚え書きやメモ」「手書きイメージをスキャン・撮影したもの」「Webサイト上にある情報」

……なるほど。「Evernote」が苦手なのは、私が扱うデータが現在進行形で、大量のテキストでできた「原稿」ばかりだったからなんですね。
ようやく納得できました。

この本は『初めてのデジタル文具ガイド本』と表紙に書かれているように、最新デジタル文具情報も満載。
本をデジタル化する「自炊」用文具やモバイルバッテリー。
スマートフォンやタブレットのデータを直接印刷できるアプリや、スマートフォン対応の付箋など、「こんなに進んでるんか」と溜息が出る文具が勢ぞろい。
「仕事が今より10%ぐらい楽になればなあ」と思っている方にはおすすめです。
ラベル:スマホ アイデア
posted by ゆか at 12:16| Comment(1) | TrackBack(0) | 文具コラム | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
自分はデジタル大好きです。
合気道の稽古日誌つけるためとポメラを購入しました。
さらに、半壊しかけたノートパソコンをヤフオクでゲット。fihiでもねっとにつながれば少しでも便利かなと。

書き込んだデータをどう活用し、管理するか、とても重要な問題です。

いにしえと現代の融合です。
Posted by コハント at 2013年10月06日 23:49
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