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2013年10月08日

手帳界の潮流

今、文具愛好家の間で話題の本『デジタル文具術(美崎栄一郎監修 玄光社)』。



ventusでもおなじみの「手帳王子」こと、館神龍彦さんによる、2014年の手帳の動向の解説も載っています。

館神さんによると、手帳の機能は「スケジュール管理」「ToDo管理」「メモ」「アドレス帳」「便覧(西暦・元号早見表など)」「ライフログ(体重・走行距離など)」「夢・目標管理」「日記」の8種類。

この8種類のうち、紙の手帳でもパソコンやスマートフォンでも、それほど差がないのが「スケジュール管理」「ToDo管理」「メモ」。
デジタルデータ化してパソコンやスマートフォンに入れておくと検索・管理しやすいのが「アドレス帳」「便覧(西暦・元号早見表など)」「ライフログ(体重・走行距離など)」。
一方、紙の手帳が得意なのが「夢・目標管理」「日記」。
書くことで、その言葉が自分の潜在意識に強く残る効果があるらしい。

……紙の手帳に向いた機能とデジタル機器と相性のいい機能。
手帳とスマートフォンをうまく組み合わせてスケジュール管理できるヒントになりますね。
この本には、現在出回っているスマートフォンのスケジュールアプリ、それを実際に試してみたレポートも掲載されていて親切です。

私の場合は、今のところスケジュールを共有する相手がいないので、当面は紙の手帳を使おうかと思っていますが。

ところで、この「デジタルと手帳」特集で、非常に気になる手帳がありました。
色鮮やかな表紙の「カンタカルタ」。

「能率手帳」で有名な能率協会が発売したもの。
美しい花柄やポップな色の組み合わせのストライプ、かわいい動物柄などの表紙の写真が載っていて、持つと楽しい気分になりそう。
「シンプル」「地味」な印象の強い能率協会の製品にしては、派手でモダンなデザインなのは、イタリアの手帳メーカーが制作しているから。
しかも「能率協会初のデジタル対応手帳」です。

『株式会社日本能率協会マネジメントセンターサイト』によると、「カンタカルタ(CANTACARTA)」はイタリア語の「歌う紙」。
能率協会がイタリア手帳メーカーのレディバーグ社とコラボレーションした新シリーズ。

手帳の中身は、月曜始まりの見開き1ヶ月のカレンダーと年間カレンダー、国際祝日一覧表。
あとはドット方眼のノートページだけで、時間管理専用欄はなし。
「自由に使ってください」ということらしい。

「スタイリッシュ」「ファンタジー」「エキゾチック」など、テーマ毎に分かれた色鮮やかな20種類の表紙は、ファブリックやイタリア製合成皮革などを、素材もさまざま。
書き味がなめらかで、ラファエロやダ・ヴィンチが愛用していたことで知られる、イタリアのフェドリゴーニ紙を使っているところも魅力ですが、最大の特徴が連動する無料スキャンアプリ「カンタカルタ スキャンワーク」。

アプリを起動してページを撮影すると、画像を自動的にトリミング。
撮影時の水平、垂直のゆがみを補正して画像を保存できる。
補正して保存した画像PDFに変換することや、EvernoteやDropBoxへ転送、編集することも可能。

このアプリの使い方は……

「カレンダーのページを保存してバックアップ。手帳を持ち歩けない時にも便利」
……確かに冠婚葬祭の席上や立食パーティのような「手帳を広げにくいシチュエーション」はありますね。

「手書きのアイデアやスケッチなどをデータ化して他の人と共有」
……今のところ、データを共有して全員で加工するようなタイプの仕事はしてないけど、今後、絶対そんな機会がないともいえないか。

館神さんは、「今後、ビジネスのスケジュール管理はデジタル機器で、趣味の記録では手帳を使う。そんな使い分けが主流になるだろう」と分析されていますが。
案外「手書き」と「デジタル」のいいとこどりをした「紙に書いてスマートフォンで撮影・加工」型の手帳が主流になるんじゃないかな……という気もします。
ラベル:手帳 スマホ
posted by ゆか at 16:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 文具コラム | 更新情報をチェックする
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