『日経ビジネスアソシエ』2013年11月号の手帳特集で、私が気になった記事は『2大人気ペンの高級モデルが登場』。
パイロットの「消せるボールペン」こと「フリクション」。
三菱鉛筆の「滑らかな書き心地」の「ジェットストリーム」。
両方とも人気ボールペンですが、難点は「デザイン」。
二つとも、普通に事務所や学校で使う時は別に違和感はない。
ところが「商談」や「他社競合のプレゼンテーション」のような、スーツ着用義務のある仕事の場には不似合いで。
「そんな見栄張らんと、いつものボールペン使ってもかまへんやないか」とのご意見もあろうかと思いますが、「商談の場で、いかにも事務用デザインのボールペンが、相手に「場違いな人物」と悪印象を与え、不利になる」可能性もゼロではないのです。
特に手帳は人前で広げる機会も多いので「人に見られても恥ずかしくない、または自慢できる手帳用ペンがほしい」というニーズは根強い。
そこで「フリクション」と「ジェットストリーム」は、高級ボールペンを登場させたわけです。
『株式会社パイロットコーポレーション』によると、元々パイロットは商談用ボールペン「フリクション・ビズ(1575円)」を出していたのですが、ペン先にキャップがついていて、つけたりはずしたりが面倒でした。
そこで登場したのが、5月発売「フリクションボールノックビズ」と、9月発売の「フリクションボール2ビズ」。
「フリクションボールノックビズ(2100円)」のインクは黒1色。
ペン軸の色はブラック、ブルー、ライトグリーン、シルバー、シャンパンゴールド、ボルドーの6色。
「フリクションボール2ビズ(3150円)」は、軸を回転させてインクの色を切り替えるタイプ。
インクは赤と黒。
軸色はブラック、ダークブルー、グレー、ピンク。
どちらもペン軸のデザインを損ねないように、摩擦熱でインクの色を消すためのラバーがキャップで覆われています。
「消せるボールペン」は、手帳用としては魅力的なんだけど、消す時にキャップをはずすのが面倒な気もしないでもないですね。
一方、『三菱鉛筆株式会社』によると、10月発売の「ジェットストリーム プライム」シリーズのラインアップは回転式とノック式。
黒・赤・青のボールペン・シャープペンの4色なのにスリムなデザイン。
軸は左右両方に回転させられて、切り替えがスムーズな『回転繰り出し式多機能ペン3&1』。
軸色はブラック・ピンクの2種類で5250円。
新開発のノック機構で片手で操作できる『ノック式3色ボールペン』。
ペン軸の色は0.5mm芯がライトピンク・ピンク・ブラックピンク。
0.7mm芯がブラック・ネイビー・ツートンブラック・シルバー。
インク色を軸の頭部分とペン先に表示し、ノック棒は黒で統一してあるスタイリッシュなデザイン。
……うーん。1本100円程度で買える「ジェットストリーム」は、ここまで成長したのか。
しかし『ジェットストリーム・初の専用金属製『リフィル』(210円/本体価格200円)を搭載しております』と書かれているところをみると、このボールペンは「重い」。
ちなみに、今、私が使っているのは、三菱鉛筆の加圧ボールペン「パワータンク スマート」。
圧縮空気でインクを押し出す構造で、上向きでも書ける点、ノック式で書きたい時に即座に字が書けて、金属軸なのに軽い点が気に入っています。
基本的に金属軸のボールペンは重いですから、長時間書くと疲れる。
多色ペンになれば、それだけリフィルの数や内部の金属部品が増えて、さらに重くなる。
手帳用ペンは常に持ち歩き、手に持つものだから、ほんの0.1グラム、わずかな重心の位置のズレが、「書き心地」を左右してしまう。
デザインに魅かれてボールペンを買っても、いつのまにか使わなくなってしまうのは、そのためです。
「フリクション」も「ジェットストリーム」も「商談用」「手帳向け」は、目のつけどころは悪くないですが、もうちょっと軸が軽くなってから購入を検討したいところですね。
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2013年11月02日
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