「今年はいつ頃お越しになりますか?」
関西の大手事務用品商社・株式会社日興商会の営業担当者から電話がかかってきました。
……うーむ。展示会の招待状を送ってくるだけじゃなくて、電話でダメ押ししてきたか。
しょうがないなあ。
2月7日、小雪のちらつく中を会場の尼崎へ。
「第48回NIKKOフェアに参上!」の証拠として、会場入口のNIKKOフェアの看板の写真を撮ってTwitterに掲載。
担当者印が押された招待状と名刺を受付に提出したから、担当者と出会えなくても、来訪したことは後でわかるはず。
受付の前で待機しているスーツ姿の営業担当者の中に、去年お世話になった方の姿はありません。
電話がかかってきた時に「私よりも他の得意先の方のご案内をしてください」と言っておいたし、今年は「一般人目線での展示会の雰囲気」も感じてみたいので、担当者不在の方が好都合でした。
去年は「商社の展示会」という場所柄、気を使ってビジネスウーマン風の格好で来訪しましたが、今年はダウンコートにマスク姿。
「物見高い主婦」の風体で会場に潜入成功。
今年は即売会以外の全部の展示を見て回らなければならない。
うまく順路が指定されています。
でも、風邪気味だから駆け足で見よう。
今回のお目当てはキングジムの新商品。
「クリアーファイル・ホルダーイン」と「カメラ付マウス」。
両方とも現物がありました。
「クリアーファイル・ホルダーイン」は2月14日に発売予定。
その形状は……クリアホルダーを複数集めて接着し、背表紙をつけたもの。
「それがどうした」と思われた方もおられるでしょうが。
これまでのクリアファイルは、ポケットが袋状になっていて、書類の出し入れが面倒でした。
一方、クリアホルダーは、書類の出し入れが簡単ですが、ホルダーごとにバラバラの状態だから、複数あると書類を探しにくい。
ポケットがクリアホルダー型のファイルは、これまで「ありそうでなかった」商品なんです。
色はピンク、黄緑、水色、青、茶、透明。
サイズはA4、書類がファイルからはみ出さないように落下防止用のゴムバンドつき。
収納ポケットが4枚(書類最大収納枚数40枚・400円+税)と、8枚(最大収納枚数80枚・550円+税)の2タイプ。
よし、発売されたら、透明の4枚タイプを買うぞ。
そして、もう一つの新商品。
マウスの底にカメラがついた異色のデジタル文具「カメラ付マウス」。
実際にシャッターを押させてもらいましたが、かなり軽い感触で、携帯のデジカメよりも操作が簡単。
画像のパソコン加工の実演は見られなかったものの、最新の分厚い総合カタログとファイル「クイックイン」の試供品をもらいました。
ファイルの試供品もうれしいけど、ファイリング文具の使い方のコツが載ったカタログをもらえたのは、もっとうれしい。
文具メーカーの試供品が多くてうれしかったのですが。
トンボ鉛筆やカウネットのように、新商品の見本を試してアンケートに答えると試供品がもらえるようにして、新商品のマーケティングをしているメーカーもありました。
今後はこの形式が主流になるかもしれません。
それにしても一般来訪者の動きは極端ですね。
大型事務用品メーカーのブースに見向きもしない。
新製品お試しコーナーと筆記具メーカーの試し書きコーナー、手作り体験コーナーと文具特売コーナーだけに人だかりができています。
広義の「事務用品」は「経費で計上する事務所にある什器備品」のことで、大型複写機や椅子や机、給湯器や金庫や空気清浄機なども含まれますが、消費者の「文具」のイメージは、「鞄に入るサイズで自腹で許せる範囲の値段のもの」。
大型事務用品メーカー各社もご自慢の新商品を展示していますが、残念ながら、私のように自宅が仕事場で「コクヨの新型OAチェアはかっこいい。儲かったら経費で買いたい」と思う人間は、一般来訪者の中では稀です。
少し罪悪感を抱きながら、閑散としている大型事務用品メーカーのブースを通り過ぎ、足早に会場を回ります。
ゆっくりしてると風邪が悪化しそうだ。
来訪者の話し声、メーカー担当者の熱心な呼び込み、頻繁にかかる「○○支店のお客様はロビーにお集まりください」のアナウンス。
会場内は賑やかです。
今年は自社印刷工場見学のマイクロバスツアーを積極的に展開しているらしい。
会場に担当者の姿が見えなかったのは、取引先の方を引率して印刷工場に行ってるからでしょう。
日興商会は封筒や帳票、パンフレットなど、さまざまな印刷物を制作する印刷工場を持っていますが、工場で印刷するほどの量の印刷物は、SOHOの私には必要ないから、まあいいとして。
展示会に協賛している尼崎市や鳥取県の物産展も面白かったし、いろいろな文具を試せて楽しかったです。
後日、営業担当者から「せっかくお越しいただいたのに、ご案内できなくて申し訳ありません」とお詫びの電話をいただき、逆に恐縮しましたが。
今年のNIKKOフェアは、何か「潮の変わり目」のようなものを感じました。
来年のNIKKOフェアはどう変わっていくのでしょうか。
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2014年02月11日
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