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2014年03月11日

復興と手帳

2011年3月11日に起きた「国難」……東日本大震災。


あれから今日で3年経ちました。
「震災後3年」ということで、今日は特に注目されているものの、徐々に薄れはじめた東日本大震災の記憶。
そんな中で、地道に復興支援を続けてきた手帳メーカーがあります。

「能率手帳」で有名な『株式会社日本能率協会マネジメントセンター』。
公式サイトのニュースリリースによると、能率協会は2011年から東日本大震災の復興支援に取り組んでいます。
2013年3月末には岩手・宮城・福島3県の遺児のための基金に、総額1500万円を義援金として寄付。
なかなかやりますね。

さまざまな企業が「東日本大震災の被災地復興のために貢献しています!」とCMやネットで声高に叫んでいるのに、相変わらず「地味」というのか、奥ゆかしいというのか。
そこが能率協会らしいところかもしれませんが。

能率協会の「能率手帳」は機能的な構造なんだけど、どういうわけか「地味」。
でも機能的で黒や茶色の表紙で「地味」なところが、ビジネスマンには人気の手帳。

この1949年に誕生したブランド「能率手帳」が「NOLTY(ノルティ)」へ刷新されたのが2013年。

「NOLTY」とは……
「New Style(新しいスタイル)」
「Original(そしてたったひとつの存在で)」
「Life Time(ずっと毎日)」
「Your will(あなたの想いを叶えたい)」の略。

『そして、2013年。時代は移り、必ずしも右肩上がりではない時代になりました。決められた目標へ早く辿り着くことよりも、それぞれの可能性が花開くことを大切にしていきたい。そんな想いから、新しい時代の幸せを願う、新しい手帳ブランド「NOLTY〜ノルティ」が生まれました』

今でも多くの手帳メーカーが「手帳で厳密に時間を管理し、計画通りにTODOをこなせば、夢が叶う」と主張していて、特に「能率手帳」は時間管理・進捗管理に厳格だったはずですが、この変化はいったいなんでしょうか。

ひょっとしたら、「地味」に続けていた震災復興支援の中で、「マイペースで歩いていくこと」の大切さに気づいたのかもしれません。

ちなみに、この「NOLTY」が「能率手帳」と変わらない点は「カテゴリーネーム」「商品番号」「レイアウト」「一部を除いた価格」など。
変わった点が「デザインのシンプル化」「年間カレンダーの始まり曜日を週間タイプと統一」「年間予定表の挿入」「六曜星表記の見直し」「方眼用紙の導入」「週間日記欄にさりげない罫線を追加」「新開発のNOLTY紙を使用」など。
表紙の色も黒とチョコ以外に、キャメル、紺、赤、ピンク、白など若々しい色が増えました。

4月始まり手帳は67種。
新商品として加わったのはインデックスが着いたカジュアル手帳「ポケットカジュアル4・5」。
カレンダータイプの日記欄が方眼になっていて、図やイラストも書ける「マンスリーシリーズ」。
名刺が入るポケットがついた「デスクダイアリー」。

成功に向かって最短距離を突き進むのではなく、それぞれの目標や夢にマイペースで歩いていく。
時代に合わせて変化していく能率協会の手帳。

ただし「地味」でもいいから、これからも復興支援は続けてくださいね。
ラベル:手帳 震災
posted by ゆか at 19:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 文具コラム | 更新情報をチェックする
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