コクヨの2色蛍光マーカー「ビートルティップ・デュアルカラー」。
発売延期か。
『コクヨS&T株式会社』のお知らせには『製造上の不具合により発売を延期』とあって、どんな「不具合」だったのかはわからないけど。「発売日未定」はつらいなあ。
しょうがないので、この春から通いはじめたパソコン講座のテキストのライン引きに、無印良品「窓つき蛍光ペン」を使ってますが。
それにしても、発売前に商品の欠陥がわかったのは幸いでした。
発売されて欠陥が判明するとリコールしなきゃならんからなあ。
「車や家電みたく、命に関わるわけでもないのに、文具メーカーがリコールなんかするか?」と思われる方もおられるでしょうが。
『三菱鉛筆株式会社サイト』が、今「箱型筆入れ」のリコールをやっています。
2013年8月から11月に発売された「箱型筆入れ」の、「鉛筆差し込みホルダー6本差しタイプ」が対象。
創業100年以上の文具メーカーが、回収を呼びかけんといかんほど、ものすごい欠陥商品なのか。
「箱形筆入れ」。
わくわくしながら記事を読むと……
『鉛筆差し込みホルダーの「6本差しの仕様」が、成形上の不具合により丸軸や三角軸の
一部の鉛筆が差し込みにくい状態となっておりました』
そんな程度で自主回収?
ちょっと拍子抜けしましたが、明治20年創業の鉛筆メーカーとしては、「一部の鉛筆が差し込みにくい」だけでも許しがたい欠陥なのでしょう。
問題の「箱型筆入れ」は学童向けの文具で1500円+税。
「スーパーマリオ」「ハローキティ」「ミッキー&フレンズ」「リラックマ」など、人気キャラクターがついてるから高いのかと思ったら……。
マーカーなどを収納する「太軸スペース」。
消しゴムを入れるスペース。
ポケットシャープナーもついてる。
子どもが使いやすいように研究されています。
問題は鉛筆の先が見えて削り忘れを防ぐ鉛筆ホルダーで、「一部の鉛筆が差し込みにくい」らしい。
これは微妙な問題ですね。
グッドデザイン受賞の「ユニ」。
世界最多の22硬度を持つ鉛筆「ハイユニ」。
「uni硬筆書写用鉛筆」。
パステルブルーやピンク、グリーンなどのきれいな軸色の「ユニパレット」。
世界初のナノダイヤ配合の「かきかた鉛筆」。
超微粒子配合技術を応用した「マークシート専用鉛筆」。
緑の軸の「事務用鉛筆」。
木の端材を活かした「リサイクル鉛筆」……
三菱鉛筆だけでも鉛筆の種類が多いのに。
ユーザーは、ぺんてるやトンボ鉛筆などの他社の鉛筆を使っている可能性もある。
まあ、「差し込みにくい鉛筆」の特定が難しいからこそ、自主回収に踏み切ったのかもしれませんが。
さて、交換の方法ですが、『三菱鉛筆株式会社』サイト掲載の「お客さま相談室(フリーダイアル)」に電話連絡すると、着払い伝票と包装材が送られてきます。
不具合品を同封して送ると交換品が返送される仕組み。
交換品の鉛筆差し込みホルダーは、6本差しタイプよりも差込口が大きくなった5本差しタイプのもので、仕様を変えた件についてもサイトの文面で謝罪しています。
「筆箱ごときに、そこまで親切に対応するか」と半ば呆れますが、交換したユーザーは「二度と三菱鉛筆なんか買えへんからな」とは思わないだろうから、危機管理対応としては見事なものだと思います。
ところで、発売延期になったコクヨの「ビートルティップ・デュアルカラー」。
問題解決が済みしだい、正式な発売日を発表するそうなので、こちらは楽しみに待ってます。
ラベル:鉛筆