『日本手帖の会』公式アカウントが、Twitter上で、たくさんの文具愛好会のツイートを転送してくださるのですが、最近多いのが「せっかく手帳買ったのに記入し忘れて挫折してしまった」という声です。
私も手帳に「今日あったこと」を書き忘れてしまい、後日スケジュール欄を見て、当日の記憶を思い出して記入することもあるので、ちょっと危ない。
「手帳」「日記帳」「家計簿」……「今年こそ続ける」と決心しては三日坊主に終わりがちな「3大挫折記録帳」ですね。
「挫折しない手帳の記入法」について調べてみると、興味深い記事がありました。
『費目は5つ、手帳でOK 挫折しない家計簿のつけ方(日本経済新聞・電子版 2014年4月24日付)』
手帳で入出金管理をする手帳ユーザーは多いけど「費目が5つ」って、すごく楽かも。
300世帯の家計改善をしてきたFPの吉上美枝子さんの指導によると、まず、収入を3種類に分ける。
「使うお金(家賃や生活費・美容費や娯楽費)」「自分を守るお金(医療保険・失業した時などに備えるお金)」「将来のためのお金(結婚資金・住宅資金など)」が6:2:2の割合が理想的らしい。
まず、家計簿をつけ始める前に、1ヶ月分の「守るお金」「使うお金」「貯めるお金」の配分をいくらにするか決める。
次が「使うお金」の記録。
家計簿やノートにまとめて記録しておく「固定費(住居費・水道光熱費・通信費など)」と手帳の空きスペースにメモしておく「変動費(食費・雑費など)」。
変動費は5種類で自分の財布から払うもののみ。
「生活費(日用雑貨費など)」「食費(お弁当・自炊費など)」「交際費(外食費、余暇費含む)」「自己投資費(習い事など)」「そのほか(洋服・雑費・交通費など)」
立て替え払いは、蛍光ペンでマーキングしておいて後で返してもらう。
クレジット支出は金額をチェックして別管理。
これを1カ月間続けた後、収支を分析、余った分は貯金し、無駄遣いをした部分は翌月から削る。
……ううむ。思ったより大変そうだなあ。
「その日あったこと」すら書き忘れるありさまで、毎日支出を正確にメモできるか、ちょっと自信がない。
レシートに頼って、後で経費の計算をしてる私のような人間には向かない方法だなあ。
それに、昔は家計簿をつけていたけど、お金は貯められなかったし。
アパート経営者の母に相談してみました。
「まめに家計簿つけてるけど、赤字にならないにしても、あんまりお金が貯まらないんだわ」
「使ってしもたお金のことで悩んでどないするねん。それに家計簿なんかつけたことなんかないわ」
母の言葉に衝撃を受けました。
「あんた何年主婦やってるねん。1ヶ月にかかる家計費ぐらい、いくらかわかるやろ。まず、月の家計予算の確保。車検や自動車税なんかの特別支出は積み立てが必要や。給料が入ったら、最低限の家計費以外は全部貯金する。足らんかったらおろさんとしゃあないけど。家計がプラスやったら、余った分も貯金する。それがお金を貯める一番確実な方法や。ただし、医療費と冠婚葬祭、特に葬式は突然現金がいる。そこだけは余裕を持たせといた方がええ」
母のアドバイス通りに、家計簿をつけるのをやめて、年間予算表管理方式に切り替えたら、貯金ができるようになったのです。
どうやら家計簿方式は私に向いてなかったようですね。
もちろん、手帳をまめにつける皆さんは、手帳で家計管理される方がよいと思いますよ。
ラベル:手帳