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2014年06月03日

美しすぎるメモ帳

『ステーショナリーマガジン 010 (エイムック)』。
 
とうとう10年目を迎えた老舗文具雑誌。
文房具の歴史、名店で売れている注目文具、地方の文具店、最新文具の紹介……
目次を見て、何が載っているのか大体見当がつく。
うーむ。買うべきかなあ。

迷いながらAmazonの雑誌紹介画面を見ているうちに、見慣れない文具メーカーの名前を発見。
『神戸派計画』。
「おしゃれな港町・神戸」のイメージを使って、ハイセンスで、ちょっと値段の高い文具を作ろうとする新進文具メーカーかな。

『神戸派計画』公式サイトをのぞいてみると……
「神戸派計画」は神戸の大和出版印刷株式会社が2011年に設立したブランド。
万年筆愛好家向けの商品と一般ユーザー向けのおしゃれなデザインの紙文具を作るメーカーらしい。
このブランドの設立の目的は「神戸の文化への貢献」「神戸らしい商品開発」「神戸からの情報発信」。
大層やなあ。

「つくらないもの」として「神戸らしくないもの」「アイデアのないもの」「万人受けするもの」「すでにあるもの」「安いだけのもの」

「万人受けするものを作らない」って強気だなあ。
チェックリスト用メモの「orissi(オリッシィ)」が2012年にグッドデザイン賞受賞か。

 
このメモ帳「orissi」は、片面だけがノコギリ状になっていて、ギザギザの断面からオレンジやグリーンやイエローの美しいグラデーションをのぞかせるTODOリスト用のメモ帳。
A7サイズ、7mm横罫線、60枚で388円(税込み)は、いいお値段ですね。

使い方は、メモにTODOをリストアップし、処理したTODOの行のとがった部分を折り曲げる。
とがった部分が残っている行のTODOが、未処理項目として残るしくみ。
思いつきそうで、なかなか思いつかないアイデアですね。

この奇抜なデザインを思いついたのはプロデューサー&デザイナーの菅原仁さん。
毎日5時になると、毎日スーパーに出かけ、買出しと料理が日課だった主夫デザイナーだった菅原さんが、「買い物メモは、思いつくままにランダムに書いてしまい、買い物の最中視点があちこちに動くので、買い忘れが起きる。メモにとがった部分をつけて、リストに書いたものを買って、その部分を折れば、買い忘れを防ぐことができるのでは」と考えて生まれたメモ。

『ホンモノの主婦(主夫)目線の商品なんです』
 
……すみません。働くニセモノ主婦の私は、チラシから各スーパーの特売日と底値のパターンを解析。
リフィルが追加できるリヒトラブの「アクアドロップス・ツイストリングノート・メモサイズ」を、冷蔵庫の扉にマグネットで固定し、特売日とスーパー別に買う予定の品を書き分け、それぞれの特売日にちぎって持ち出すようなガサツなことをしています。
 
まあ確かに、「rucola(ルッコラ)」、「orange(オレンジ)」、「cream(クリーム)」の3つのネーミングと菱餅をイメージしたカラーリングは、生活に彩りを添えるだろうけど。
買い物メモに使うには美しすぎるし、オフィスでは付箋をメモ代わりに使うことが一般的になっているので、「orissi」は、「手帳と一緒に持ち歩くおしゃれな一筆便箋」として提案した方が売れるんじゃないかと思いますが。
 
7月9日〜11日に東京で開催される「国際文具・紙製品展(ISOT2014)」には新色2色が登場する予定。
ちょっと気になるメモ帳ではあります。
ラベル:メモ
posted by ゆか at 23:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 文具コラム | 更新情報をチェックする
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