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2014年07月05日

25歳の文具

「何をやらかすかわからん文具メーカー2大巨頭」のコクヨとキングジム。

 
前回はコクヨの話でしたが、今回はキングジムの動向を偵察してみました。

『株式会社キングジム』のプレスリリースによると、キングジムは6月13日に「テプラ」発売25周年を記念して、初代機種「テプラ」TR55の復刻版モデル「テプラ」PRO SR55を発売。

『「テプラ」PRO SR55は、1988年に発売された初代機種「テプラ」TR55の復刻版モデルです。ダイアル入力方式を採用し、キーボードの操作やローマ字入力が得意ではないお子様やご年配の方でも、ダイアルを回すだけで簡単に操作ができます』

黒い本体に、平仮名や数字やアルファベットが刻印されたダイアル、液晶画面とシフトボタン。
なんとなく昔の黒電話を連想させるデザイン。
家庭向けに作られたタイプらしいけど、ご年配の方が使うのには、ダイアルの文字が小さくて見づらいかもしれないな。

それにしても見たことない形だ。
本当に25年前に売っていたのかな。

私が初めて「テプラ」を見たのが20年ほど前。
夫が会社で使っていたものを持って帰ってきたのですが、今と同じキーボード式の「テプラ」でした。
ということは、このダイアル入力式の「テプラ」は比較的早い時期に廃盤になったのかな。

この復刻版「初代テプラ」、外見は1988年当時のままですが、中身は最新式。
液晶画面は6文字×2行で表示。
書体は「明朝体」「ゴシック」「てがき」の3種類。
絵文字・記号は813種類、外枠・表組みは70種類。
頻繁に作る名前やフレーズを5個まで保存できる「ファイル登録」機能。

私が使っているテプラは、キーボード型の「PRO SR300」だけど、「てがき」書体がないのでうらやましい。
でも、キーボード慣れしてるので、ダイアルを回して「あいうえお」と入力するより、キーボードで入力した方が速いしなあ。

『テプラ25周年特設ページ』によると、「テプラ」は1985年から開発がスタートしたキングジム初の電子文具。
カートリッジのテープの開発が大変で「テプラ」が完成したのは3年後の1988年。
この25年の間に「テプラ」は、「テプラ単体」と「コンピュータの一部になるテプラ」の2つの方向に分かれて、それぞれに進化していっているんですね。

『「テプラ」のトリビア』という妙なコーナーもありました。

「テプラで薬袋に点字入りのラベルを貼るサービスを行なう浜松市の調剤薬局の話」
これまで販売された「テプラ」本体を積み重ねるとその高さは500km、富士山の130倍以上で、大気圏を超える高さ」
「1990年にソ連の宇宙船「ソユーズTM−11」に、日本人初の宇宙飛行士として搭乗した秋山豊寛氏は、蛙を無重力環境におくとどうなるか実験。そのラベルにテプラが使われた話」

「薬袋に点字のテープつけるのはええ話やけど、テプラ積み重ねたり、蛙と一緒に宇宙船に乗ったりするのは、なんか意味あるんか」というご意見もあろうかと思いますが。
これはトリビアですからねえ。
まあ、いいんじゃないかと。

私は「透明・黒字」と「白・黒字」のテープしか使わないけれども、さまざまな種類のテープがありますからね。
ラベルに凝ろうと思えばいくらでも凝ることができる。
しかもラベル作りそのものが妙に楽しい。

キングジムの野望「一家に一台テプラ」が達成できる日は、そう遠くないかもしれません。
ラベル:テプラ
posted by ゆか at 22:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 文具コラム | 更新情報をチェックする
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