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2007年05月05日

eneloopの挑戦

昨年発表されたグッドデザイン賞金賞の商品の中に、私の心を強くとらえたものがありました。
 
三洋電機「eneloop」。

「これが電池?」と目を疑う、洗練されたデザイン。

今までの電池は、黒や赤や金などの派手な地色に、カタカナで商品名が大書され、「ハイパワー!」とか「長持ち!」とか主張の激しいものが多かったのですが、これは違う。

パッケージは深海を思わせるブルーのグラデーション。
充電池本体には、パールホワイトの地色に、ブルーで「eneloop」のロゴ。
すっきりしていて美しい。

しかも、本体だけでなく、パッケージもリサイクルできる。
『Think GAIA』のコンセプトにふさわしい商品。
そして、家電量販店だけでなく、スーパーやコンビニで気軽に買える充電地。

我が家では、私がMD派。夫がiriver派で単三電池は必需品。
これまでニッケル水素電池を使っていたのですが、繰り返し使えるといっても限界があります。
乾電池チェッカーで残り電力をチェックして、リサイクルに回しますが、それでも心が痛む。

社団法人電池工業会サイトによると、国内で年間約5.7万トンの使用済み乾電池が発生。
国内企業が水銀電池を生産中止した1995年以降、乾電池は破砕して埋めても安全……ということになっています。

でも、電池には、レアメタルが使われているので、捨てるのはもったいない……
残念ながら、使い捨ての一次電池のリサイクルは、めどが立っていないそうです。

乾電池の処分法は、一次電池(アルカリ・マンガン・リチウム電池など使い捨てのもの)は、すべての+極と−極をセロテープで絶縁して、一般ごみ(自治体によって異なる)へ。
ボタン型電池は、リサイクル回収ボックスへ。
ニカド、ニッケル水素、リチウムイオン充電池は、セロテープで絶縁してリサイクルボックスへ。

1887年、屋井先蔵の「乾電池」発明以来、さまざまな電池が開発されてきました。

小型二次電池(充電池)の歴史は、1963年、三洋電機の二カド電池(コードレス電話や、電動工具などに使用)生産からスタート。
1990年、松下電池工業・三洋電機がニッケル水素電池(ヘッドホンステレオ、シェーバー、電動アシスト自転車、ハイブリッドカーなど)を生産。
1991年、ソニー・エナジー・テックが、リチウムイオン電池(ノートパソコン、デジタルカメラなどのモバイル機器用)の世界初の量産化……。

eneloopはニッケル水素電池です。

今までの充電池の弱点は、「買って充電してからでないと使えない」「放っておくと電力が減る」という弱点があったのですが、eneloopは、この点を改良。

三洋電機eneloopサイトによると、封を切って、すぐに使うことができるそう。

ここで実験。

封を切ったばかりのeneloopの電池残量を、乾電池チェッカーでテスト。
私の持っているチェッカーは簡易式なので、「HIGH・(強)・普通・(弱)・交換」の目盛りしかありませんが……「普通」……

充電不要というのは、どうやら本当らしい。

では、MDにとりつけてみます。

私のMD「SHARP Auvi」は、本体のニッケル水素電池で動き、付属の単三電池用カートリッジをセットすると、さらに長時間聴けるタイプ。
3段階で電池残量を表示するマークもついています。

本体だけで残りの電力が「1」の目盛りの状態で、eneloopをセットしたカートリッジを取りつけると「2」に。

なるほど。十分に使えます。

『機器の電池残量は、電池の容量ではなく、電圧低下の度合いで判断されることが多い。このため、例えば、デジカメなどのデジタル機器を使う場合、本当は電池の容量が充分残っているのに、放電時(電池使用時)の電圧が下がることで電池の残量がなくなったと機器が判断して動かなくなったり、残量なしの表示が出たりすることがある』と、三洋電機eneloopサイトで、開発担当者が語っているのを読んで、ちょっと納得。

チェッカーの電池残量が「普通」なのに、充電池をセットしても、なぜかMDが動かない時があり、首をひねりながら交換……
そういうことが時々あるのです。

eneloopは「初期電圧を高めて放電時の電圧を確保」
「自己放電が少ない」
「つぎたし充電してもメモリ効果がなく、使用可能時間が減らない」
……かなり改良されているようです。

しかも、『1000回充電可能』。

これはすごい。
これでリサイクルに出す充電地を減らすことができる。
まだ買ったばかりですが、期待が持てそうです。

『私の選んだ一品 猪の巻 グッドデザイン賞審査委員コメント集6(日本産業デザイン振興会編・阪急コミュニケーションズ)』の中で、

『使い捨てない電池「エネループ」の使用は、今の時代の新しい作法だと言って良さそうだ』

……と語るのは、『eneloop』を選んだ審査委員、インダストリアルデザイナーの戸谷毅史氏。

私も、これからeneloopが普及して、使い捨ての電池が減ることを祈ります。
posted by ゆか at 16:37| Comment(0) | TrackBack(3) | 日常コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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