「おおさか地域創造ファンド」の審査の時に出た質問だ。
この助成金が支払われるのは半年以上先。
その間も仕入の代金や広告費、事業所の家賃、社員の給料を払いながら事業を続けなければならない。
そこで国民政策金融公庫から助成金が下りるまでの期間「つなぎ融資」を受けることができるのだが。
もちろん「融資」だから返済しなければいけないし、担保がなければ金利が高く、倒産のリスクも増える。
それを心配しての質問だった。
「ローン返済中ですが売却可能な持ち家です。私は在宅で仕事している青色申告者ですが、時間がかかっても、身の丈に合わせて徐々に経営の規模を大きくしていきます。経理をしていた会社が倒産しましたので、どんな判断ミスをすれば会社が傾くか、それだけは知っています」
そう答えて「北摂叢書」は平成26年度の支援事業に採択された。
倒産とは「資金繰りの失敗で借入金が返済不能になる」こと。
私がいた建設会社が失敗したのは「売掛金管理」だったが、「資金繰りの失敗」にはさまざまなケースがある。
この本の著者は公認会計士で司法書士。
損益計算書や貸借対照表の読み方から、自社が他社と比べてどの程度債務超過になっているか知る方法。
税金や社会保険料の圧縮、無駄な資産の処分。収益を増加させるアイデアなど、借入金を減らすための工夫が満載だが、一番簡単に思える「リストラ」を避け、「借入金返済より「営業債務(買掛金)」や「租税」の支払いを優先すべき」と主張しているのところが興味深い。
確かに無借金経営は理想なのだが、経営には波があるので、時には借入金が必要になることもある。
「北摂叢書」も事業規模を変えた時に「経営の相談相手」も兼ねたメインバンクが必要になるだろう。
付録についている「月額資金繰り表」は、事業者だけでなく、住宅ローンや教育ローンを抱えているサラリーマンにも役に立つと思う。
営業や経理の人にはおすすめの本だ。
『中小・赤字企業でも実践できる!借入0の資金繰り』 高橋善也 著 秀和システム
ラベル:借入金
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