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2015年02月28日

万年筆革命

ある団体宛てに手紙を書きました。

年配者が多い会合の席上で、プリントして配られることを想定して、目に負担のない大きさの見やすい字体で、わかりやすく親しみを込めた文章を心がけて、あえてワープロで文書を作成。

後日、団体の代表から届いた礼状。
和紙の便箋にしたためられた優雅な万年筆の文字、配慮の行き届いた表現。

……完敗だ。

「勝負を挑んだ」わけでもないのに、手紙に向かって「恐れ入りました」と呟いてしまいました。
さすがは華道の先生。

……いいなあ。万年筆。

それにひきかえ、伊東屋の一筆箋に、1.0mm芯の油性ボールペン「ジェットストリーム」で、黒々とした楷書で手紙を書いてる私。
実用的だけど「品格」とか「教養」に欠けてますね。
いかんなあ。

「漢字のトメ、ハネが、はっきり表れるので字がきれいに見える」と、最近人気の万年筆ですが。
万年筆はボールペンに比べて手入れが難しいし、私のような不器用で瞬間筆圧が高い人間は、ペン先そのものを壊しかねません。

でも「これなら大丈夫かも」と思った万年筆に出会ったことがありました。 
昨年、事務用品商社の日興商会が開いた展示会「NIKKOフェア」で出会ったパイロットの「カクノ」。
小学生向けの万年筆です。

『株式会社パイロットコーポレーション』によると「カクノ」は小学生に持ちやすい鉛筆と同じ六角形のペン軸になっています。
三角形の握りやすいグリップ部分。
正しいペンの向きの位置を示すペン先中央の「ハート穴」と「スリット(切込み)」を鼻に見立てた「えがおのマーク」。
はずしやすい「くぼみ」つきのカラフルなキャップ。
扱いやすいカートリッジ方式のインク。

色はオレンジ、ピンク、レッド、ライトグリーン、ブルー、グレー、ソフトピンク、ソフトブルー、ソフトバイオレット、ソフトイエローの10色。

何よりも特徴的なのは、子どもの強い筆圧にも耐えられるステンレス製のペン先。
一般的には14金や18金がペン先に使われることが多く「繊細な筆記具」のイメージが強い万年筆の常識を打ち破った商品です。
なるほど。ステンレス製のペン先だったから、瞬間筆圧の高い私でも、それほど違和感がなく使えたんですね。

それにしても、子どもが多少乱暴に扱っても平気な万年筆が1000円(税抜き)とは。
グッドデザイン賞、キッズデザイン賞を受賞するのも当然です。

「NIKKOフェア」では「カクノ」の即売もしていたのですが、ボールペンよりインクの乾燥が遅い万年筆を、どんな用途で使っていいかわからなかったので、迷った末、結局買わずに帰りました。

手帳はコクヨの0.9mm芯の「鉛筆シャープ」。
レポート用紙やメモは三菱鉛筆「Uni硬筆書写用6B」。
事務用が三菱鉛筆「ジェットストリーム」の1.0mm芯。

今のところ、この選択を変える予定はないんですが、「手紙専用万年筆」という手がありましたね。
白いペン軸に淡い青の「ソフトブルー」がきれいなので、検討してみることにします。
ラベル:万年筆
posted by ゆか at 23:49| Comment(1) | TrackBack(0) | 文具コラム | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
万年筆の字ってなんとなく字が上手に見えるけど
乾きが遅いのと使いこなす自信がなかったので
手を出してませんでした。

先日、文具店で見かけ、この記事のことをふと思い出したので
買ってみました。

買ったのは細字だったのですが、意外に使い勝手がよく、
中字もその後買ってしまいました。

色もカラフルで、ペンケースやスタンドに入れてると
なんとなく楽しい気持ちになります。
今ではメモはフリクション、提出書類などはKAKUNOと使い分けて
愛用しています。
Posted by ユキ at 2015年06月18日 16:40
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