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2007年05月12日

『ウェブ進化論』

「すべてのコンテンツは広告のオマケになる」……『ヤバいぜっ!デジタル日本』の内容に私は暗澹とした。

つまり、コンテンツ本体は「無料」。
……なんだかなあ。

最近、少年雑誌の人気漫画が雑誌発売前にネット上に流出し、著者と出版社が多大な損害を受けた。
ネット上には「知識や情報は全部『無料』であるべき」と考える人々が多い。

著者の立場から言わせてもらうと、コンテンツなどの著作物を作るには、コストがかかる。

例えば本を1冊書く。
資料代、消耗品や交通費などの経費。場合によっては外注費。
そして、作者が原稿用紙やパソコンにむかって頭を抱えたり、時には天を仰いで嘆息したり……労力も時間も必要だ。

「せめて、かかった費用分だけ、いただけませんか?」

……そう考えてはいけないのだろうか。
コストは広告収入で取り戻すしかないのだろうか?

さて、この本の著者は「はてな」取締役の梅田望夫氏。
シリコンバレーで最先端のIT業界の動向を見つめている。

多額の広告収入などを元手に、無料プログラムを開発、配布。「いずれは機械で自動的に世界中の情報を集積分類」しようとするグーグル。
テクノロジーは取り込むが「人間」を介在させるメディア企業ヤフー。
巨大なアフィリエイト経済圏を築くAmazon。
多数のボランティアで運営される百科事典「ウィキペディア」

……ネット上で起こっていることは、なんだかよくわからない。

『ネットのこちら側(リアル世界)とあちら側(ネット世界)』、『ネット上の不特定多数無限大の人々を信頼できるか、信頼できないか』が、これから進化するウェブ上の事象を理解する鍵だと梅田氏は言う。

どうやら「無料」=「価値がない」ではなく、ネット広告つきコンテンツ=「表現の自由なし」でもないらしい。

今のところ、リアル世界にいて、まだ、ネット上の不特定多数無限大の人々を信頼しきれていない私だが、これからは、すこしずつ変わるかもしれない。


『ウェブ進化論』 梅田望夫 著 ちくま新書
ラベル:コンテンツ
posted by ゆか at 10:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 本読みコラム | 更新情報をチェックする
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