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2015年09月09日

西の武神(前編)艱難辛苦

なんでこんなことになったのか……いまだにわかりません。

武道館に合気道の稽古を見学に出かけたら、偶然合気道の稽古が休みで、その代わりに住吉大社の古武道奉納演武会ポスターが貼ってあった。

なんだか釈然としないですね。
目に見えない「何者か」の策略に乗せられているような気もするのですが。
あまりにも奉納演武の演目が魅力的で困る。

「小笠原流百々手式(ももてしき)」「柳生新陰流剣術」「宝蔵院流槍術」「薩摩示現流剣術」「小笠原流騎射木馬(きしゃもくば)」

古武道演武は何度か見ているのですが、示現流の演武は見た記憶がない。
さらに気になるのは「騎射木馬」。
「木馬」……子どもが遊具しか思いつかないのです。
どんな演武なのか見当もつきません。

というわけで、大阪市内の住吉大社へ。
1800年以上の歴史があり、神社建築史上最古の様式「住吉造」の本殿は国宝。

祭神は『古事記』や『日本書紀』にも登場する「住吉大神」……「底筒男命 (そこつつのおのみこと) 」「中筒男命 (なかつつのおのみこと)」「表筒男命 (うわつつのおのみこと)」。
伊邪那岐命 (いざなぎのみこと)が黄泉の国から戻って、海で禊をした時に生まれた神様と神功皇后。

国のために自ら弓鉾を取った神功皇后にちなんで、1月の「御結鎮神事(お弓始め)」、5月の「遠的弓道の全国大会」、奉納相撲の伝統を引き継ぐ10月の「近畿高等学校相撲大会」など、さまざまな武道行事が行われていること。
境内に武道館があり、小笠原流弓馬術や弓道が盛んに行われていることを、今回、住吉大社について調べて初めて知りました。

それにしても、豊中から住吉大社は遠かった。
JRと南海電車の連絡が予想以上に悪い。
住吉大社に着くまでに2時間近くかかる始末。
地図アプリに頼るんじゃなかったなあ。

おかげで最初の演目「小笠原流百々手式」に間に合いませんでした。
この演武は「魔を祓う」神事の流れを汲むもので、射手が並んで的に矢を放つ演武。
何度か見たことがあるけれども、詳しい解説を聞きたかったな。

住吉大社・第一本宮前にロープが張られ、社殿前で演武が行われていますが。
不思議なことに、熱心に演武を見ている人は中高年ばかり。
若者がほとんどいません。
この人々は何者?

しばらく考えてわかりました。……ひょっとして時代劇ファン?

鎌倉武士の装束と礼法をそのまま再現する「小笠原流礼法弓馬術」。
柳生石舟斎、柳生十兵衞、柳生兵庫助、荒木又右衛門で知られる「柳生新陰流剣術」。
江戸時代に最も有名だった「宝蔵院流槍術」。
幕末に中村半次郎、岡田以蔵が、その名をとどろかせた「薩摩示現流剣術」。

時代劇ファンなら「実物を見てみたい」と思って集まるのも無理はないかもしれない。
ゲームの『刀剣乱舞』ブームで、若い女性の見学者が多いのかと思っていたのですが、これは意外でした。

それにしても、撮影には最悪な状況。

天気は薄曇り。
30過ぎた頃から直射日光を浴びると劇症日焼けを起こすので、夏でも長袖シャツを着ていますが、人が多すぎて日傘はさせない。
帽子と手袋の装備で、どの程度持ちこたえられるか。
日差しが強くなれば日射病になりかねないし、椅子やシートがないので、2時間超の演武時間中、ずっと「立ち見」しなければいけない。
これはきついなあ。

撮影にベストな位置は社殿の正面。
ところが、その位置に賽銭箱が設置されています。
演武を見学する人だかりを、無理やりかき分けて参拝者が賽銭を入れにくる状態で、安定してカメラを構えるのも難しい。

このケースは初めてですね。

経験上、古武道演武会は「想定外の事態」がつきものなのですが、それでも出かける私も、物好きなんでしょう。
でも、見たいものは見たいのですよ。

……次回に続く……
タグ:神社 剣術
posted by ゆか at 00:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 武道系コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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