ビートルズに熱狂し、学園紛争を起こした後、突然企業戦士になり、マイホームを手に入れ、年金を満額もらって悠々自適の老後……戦後のいいとこ取りをした世代と思われているが、実際はどうだろう。
実は、この本を『本読みコラム』でとりあげるか、かなり迷った。
なにしろ、著者は消費社会研究家の三浦展。
あの『下流社会』の著者。
かつて、『下流社会』をとりあげようとしたのだが……
「時間のムダだった」で終わってしまい、コラムが書けなかったのだ。
しかし、今回は、気になる団塊世代がテーマ……しかたがない。
この本の基本資料「団塊世代2000人調査」。
「なんで2000人?」の疑問はさておいて、Yahooリサーチのインターネット調査結果というところが不安。
私も回答経験があるのだが、設問が細かく、時間がかかるわりに報酬が少ない。
4070人に発信、有効回答数2156人。
回答者は、「暇のある自己主張が強い人々」と考えてよいと思う。
この本は、データより、結論が先にあるような感じがする。
例えば、調査結果について『おそらく中卒者のほうがパソコン所有率は低いので、ますます回答者に入ってこない』と書くが……。
今はネットカフェや図書館などからネット検索できるし、所得の高い人ほど「時は金なり」という感覚が強いので、未回答だった可能性が高い。
それに「やっぱり女性にもてたい」と43%が回答……と驚いているが、どの世代に質問しても、似た数字が出るのではないだろうか?
この本は、本当に団塊世代の実像に迫ったのか?
私は前から、なぜ若者が団塊世代に威圧されるのか、考えていたのだが、それは、団塊世代が「教師」や「上司」だったからではないか。
「団塊世代像」は幻で、彼らは、様々な価値観を持つ、普通の人々かもしれない……
そう思えたのが、せめてもの収穫だ。
『団塊格差』 三浦 展 著 文春新書
ラベル:団塊世代
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