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2017年05月12日

不思議な年金

年金は大丈夫なんでしょうか?


厚生労働省が平成29年4月28日に発表した報道用資料『平成29年2月末現在 国民年金保険料の納付率』では、平成28年4月分〜平成29年1月分(現年度分)の納付率は63.2%。
平成29年2月末現在の全額免除割合は36.7%。
払ってない人が多いようですね。

個人型確定拠出年金(iDeCo:individualtype Defined Contribution pension Plan)が大人気なのもわかります。

私はこのiDeCoができたのが不思議だったのです。
確定拠出年金(掛け金を定めて事業主や加入者が払い込む年金)……四半世紀前に大手生保で試算していた頃から、退職金積み立てのようなタイプの企業年金、厚生年金基金があったのに。
今、なぜ新しい確定拠出年金か。

年金には公的年金(国民年金・厚生年金)と、私的年金があります。
確定拠出年金は公的年金に上乗せする私的年金。

私的年金は大きく分けて2種類。
ある程度の給付額が決まっている確定給付型と、掛け金と運用収益の合算で給付額が変動する確定拠出型。

厚生労働省の『確定拠出年金の対象者・拠出限度額と他の年金制度への加入の関係』に、非常にわかりやすい図解が載っていますが、公的年金のうち国民年金はすべての人が加入できる。
国民年金と厚生年金に加入できるのは第2号被保険者(公務員・サラリーマン)。
第1号被保険者(自営業者・フリーランサーなど)や第3号被保険者(公務員やサラリーマンの妻)には国民年金しかありません。

公的年金に上乗せできる私的年金として、サラリーマンには確定給付型年金(厚生年金基金・確定給付企業年金・私学共済など)や企業型確定拠出年金。
公務員には年金払い退職給付がありますが、転職した時どうなるのでしょう?

第1号被保険者も国民年金基金に任意加入できるけれども。

問題は第3号被保険者(公務員やサラリーマンの妻)には上乗せできる私的年金がないこと。
国民年金しかありません。
厚生労働省の『平成28 年(2016)人口動態統計の年間推計(平成28年12月22日発表)』では、婚姻件数62万1千組に対して、21万7千組。
3組に1組が離婚しているので「サラリーマンの妻だから老後は安心」とも言いきれません。

iDeCoはすべての人が加入できて、転職しても続けられる個人型確定拠出年金制度。
「老齢給付金」の他に、「障害給付金」や「死亡一時金」で受け取ることもできます。

厚生労働省の『個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)のご案内』によると……

1.積立金の運用は加入者の自己責任で受取額が変動する。
2.税制優遇措置(掛金が全額所得控除・運用益も非課税で再投資・受け取り時の税制優遇)があるが、60歳まで引き出せない。
3.口座管理手数料がかかる。

という特徴があって……

時代に合わせた私的年金ですが「全部自己責任」となると相当勉強しないと。がんばらなきゃ。
posted by ゆか at 23:51| Comment(0) | TrackBack(0) | お金のこと | 更新情報をチェックする
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