あるセミナーに出席していた時のこと。
「全員、自分にとって文化と関わりのある場所を付箋に書き出し、参加者全員でホワイトボードに貼る」という作業がありました。
配られたのは75×75mmの大きな付箋。
普段、使っているのは本や手帳に貼るための付箋で50x15mm。
あまりなじみのないサイズで、いろいろ書き込んでいるうちに、参加者は次々と席を立ってホワイトボードに付箋を貼っていきます。
よく見ると、ほかの参加者は大きな付箋に一言だけ書いていますが、私は1枚の付箋にいろいろなことを書いてしまってる。
あわてて書き直して時間切れ。
ただ一人、提出できなくて落ち込みました。
いつもの付箋の5倍の面積があるために、1枚の付箋に5項目書けてしまう、いや、書いてしまう。
これはいけない。
『ふせんノート術 (坂下 仁 ・監修 晋遊舎ムック)』は、図解が多く、実際に書き込まれた付箋が写真で掲載されていて便利です。
『ふせんノートをはじめた頃は、大型ふせんにまとめて書く方が楽だと思います。しかし慣れてきたら、文字についてはできるだけ中型・小型ふせんに書くようにしましょう』
……やっぱり、付箋の大小に関わりなく、1枚に1つのことだけ書くのには、ある程度の修練が必要らしい。
確かに、付箋はバラバラな思考を整理する、他人と共有するのに便利なツールですが。
この本は付箋をノートに貼ることで、「ノートに転記する手間と時間のムダを省く」ことを強調しているのが特徴。
クラスタージャパン「付箋ノートが作りやすいふせん 70×70mm」という商品も出回っていますから、今はこの方が主流なのでしょうが。
果たしてノートへの転記は「手間と時間のムダ」なのか?
私自身はノートへの「転記」には抵抗を感じません。社会に出た頃の経理は手書き帳簿の時代。
自分で電卓を叩いて全部計算する。入金伝票、出金伝票、振替伝票、現金出納帳、売掛帳、買掛帳、預金出納帳、総勘定元帳。
書き直すことは当たり前だったのです。
会計ソフトやExcelがあるからムダなスキルかもしれない……と思っていましたが、ファイナンシャルプランニングでスキル復活。
試験では、自分の頭で考えて計算式を立てる力を試すために、電卓以外の計算ツール、パソコンやスマートフォンは使用禁止。
これで自信が戻りました。
今は自分が抱えている問題を、一つ一つ分解して付箋に書く作業を進めています。
いきなり付箋に思いつくままに書くのはしんどいので、まず愛用のレポートパッドに「思いつくまま書く、または描く」。
それは箇条書きであることも、イラストであることも、図解であることもある。
そして、小型の付箋に転記することで、咀嚼して理解して。
項目ごとに分けてクリップボードに貼る作業を始めています。
まずは、自分の身の回りからはじめる。
リフォームを機に、家全体の持ち物を調べて、不要なものは処分。
面積や容積を計算して収納を変える。
もっとシンプルで住みやすい家にできないか?
我が家のファイナンシャルプランニング。
人と付き合う距離感はどうか?
もっと合理的な時間の使い方はできないか?
ファイナンシャルプランナー継続教育の効果的な単位の取り方(AFPは2年で15単位取らないと認定が抹消される)は?
……さまざまな懸案があります。
そして、懸案の一つが1000以上のコラムのある「ventus」と、写真に定評のある「北摂叢書」をどうするか。
先日、「ventus」の文章と「北摂叢書」の写真をうまくリンクできないか……と設定を変えたところ、見事に失敗して「ventus」のトップページが崩壊。
来訪者のみなさんには、大変ご心配をおかけしましたが、Seesaaサポートの迅速な対応で修復できました。
いつも見守っていただいて本当にありがとうございます。
幸い、「みんなが気になるお金の話」、ファイナンシャルプランニング周辺を描く、新しいコンテンツ「お金のこと」のアクセスが好調で、週1度更新のペースでもアクセス数が戻ってきました。
ありがたいことです。
一時期、「自分にとって「書くこと」は何か?」と迷っていました。
最近は「つながり」、「いかに人と表面上うまくやっていけるように他人に見せるか」が一番大事で、「一生懸命努力する」とか「正直」は、よくないことのように言われていますが。
世の中には地味でも堅実に仕事をする人がいるから成り立っているんだと思います。
やっぱり私は、地道に自分にできる範囲で、自分ができることを積み上げていくのが性に合っている。要領よくふるまえないからと責められるのは納得がいかない。
無責任な期待には応えられないし、勝手に決められたイメージから外れたからと制裁を受けるのも嫌。
確かに損をするかもしれないけれども、それは仕方がない。
ノート思考の私は、自分のペースで書いていきますので、今後ともよろしくお願いします。
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2017年06月09日
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