いつのまにか腰を反らして立っている。
意識して背中を丸めても、いつのまにか背筋がまっすぐになっている。
……まずいな。
椎間板ヘルニアだった母は「前かがみになるとしんどい」と、コルセットが手放せない状態でしたが、私の今の姿勢は、母の姿勢に似ている。
私はヘルニアの手前の段階、腰椎分離すべり症で、「重いものを急に持ち上げる」「長時間かがんだ姿勢をとる」の動作にドクターストップがかかっています。
もしかしたら、腰骨の間にある椎間板が、変形を起こしてるのかも。
不安になって調べてみました。
腰痛には「前かがみになると痛むタイプ」「後ろに反ると痛むタイプ」「姿勢や動作に関係なく痛むタイプ」があります。
前屈すると痛むのは「背筋の疲労」「椎間板の異常」などが原因。
反ると痛むのは「脊柱管狭さく症」「腰椎分離症すべり症」「変形性腰椎症」「腰椎上部の椎間板ヘルニア」などが原因。
「姿勢や動作に関係なく腰が痛む」タイプが一番怖い。
「加齢」「ストレス」「椎間板ヘルニアと脊柱管狭さく症の併発」「内臓の病気(ガン・脊椎炎など)」。
私の場合、前屈しても腰が痛まないし、反ると腰が痛むわけでもない。
ただ、この変な癖がついたまま放っておくと、本当に椎間板が変形してきます。
背中を丸めて転がるような動きを意識的にできればいいのになあ……
一瞬、合気道の受け身を思い出しましたが。
稽古をしなくなって4年。動けるのかな。
自宅の六畳の和室で後ろ回り受け身をしてみました。
なんだかぎくしゃくとした動き。でこぼこした回り方。
やっぱり4年のブランクは隠せません。
「豊中市市民スポーツ教室合気道」へ行った方がいいような気がしてきました。
右手の握力が落ちているのが気になっているので、たまに思いついて合気道の稽古用木刀「岩間刀」を家で振ったりもしています。
これも稽古でやった方がいいかもしれません。
左右対称にバランスよく手足を動かせる動きの武道といえば、合気道なんだけど……
義母を見送った後、体を壊して、ブランクがあるので、まともに稽古できるか自信がない。
私が合気道を始めた頃、16年前に指導してくださった有段者は、おそらくいないでしょう。
全然知らない人に交じって合気道を基本からやりなおす。
ちょっと厳しい挑戦ですが、なんとかしなければ。
これまで追求していた喘息を軽くする丹田呼吸法習得のためではなく、体の歪みをとり、背骨の変形を防ぐために。
偵察に行ってみましょう。
秋開講の合気道講座の申し込み説明会に出ることにしました。
体力的にも途中で何度か休憩を入れないと稽古できない。
どちらかというと「苦行」のニュアンスのある稽古。
何か楽しみがほしいところ。
そこで、ふと思い出しました。武道館の近くの激安スーパーが遅くまで開いていたことを。
「合気道の稽古の後、激安スーパーで買い出し」
買い出しは定期的に必要なことだから、合気道と買い出しをワンセットでスケジュールに組み込むと、自然に稽古に通うことになる。
「稽古の後のビールが楽しみ」という人がいるんだから、「稽古の後の買い物が楽しみ」の人がいたっていいでしょう。
ちなみに、私が義母の介護で稽古ができなくなる頃、まだ激安スーパーは建っていませんでした。
時の流れで人も物も変わる。
とりあえず出かけてみますか。
……次回に続く……
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