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2017年12月08日

丹田再考(前編) 虚

「最近、イライラしてること多いけど、ちゃんと丹田呼吸法しとるんか?」


唐突な夫(空手4段剣道3段少林寺拳法3段大東流合気柔術2段柔道初段)の指摘。
申し訳ありません。していませんでした。

あわてて手元にある『月刊秘伝 2017年3月号(Babジャパン)』の特集『オールアバウト“丹田”』に目を通してみます。

『丹田とは身体の中に物理的に見られるものではないにもかかわらず、多くの探求者がその存在を実感し、“心技体”にわたって奇跡的な生まれ変わりを遂げてきている。』

ここで重要な点は「丹田」という臓器は存在しないこと。
「存在しない」のに「ある」と昔から信じられてきた、不思議なものです。

さて、記事の内容に戻ります。
武術方面から健康方面。
さまざまな角度から専門家が、「丹田」について考察していますが、一番気になる記事は『“変容の中心”丹田を知る―肥田春充・白隠・植芝盛平が捉えたモノ』。

まだ右膝の調子が戻らなくて、久しく稽古できてないけど、やっぱり気になるんですね。合気道。

この記事の筆者は煉丹修道両儀堂の清水豊氏。
太極拳や八卦拳などを指導する中国武術の専門家の「丹田感」は、「臍下丹田に力を込めて」という日本の武道・武術とは違います。

合気道では「下腹に丹田を意識して、それを中心に体全体で回転する」という指導をうけるのですが、これは「下丹田」と呼ばれるもの。
胸の「中丹田」、眉間のあたりにある「上丹田」の3つあって、全部の機能をひきだせるのですが。。

ちなみに「内観法」で有名な白隠が行った「軟酥法」は、座禅を組み、頭の上においたバターの塊が溶け出して全身に広がっていくイメージで、3つの丹田を意識して瞑想する健康法。

こんな風に中国では3つの丹田をバランスよく使うのですが、日本の武道は下丹田重視。
相撲の「股割」「四股」。
健康法として有名な岡田式静座法。
そして合気道の基本動作「正座」と「膝行(正座したまま移動すること)」が、丹田を開発して、体の力を引き出す鍛錬だとは知りませんでした。

開祖の残された言葉には「気」とか「結び」はよく登場しましたが「丹田」が頻出する文章には出会ったことがありません。
今思えば不思議なことです。

そういえば、合気道の初段をとってしばらくして、ほかの有段者から「肥田式強健術はやらないのですか?体にいいですよ」と言われたことがありました。
合気道だけで手いっぱいで、ほかのものをやる余裕がなかったので、そのままになっていましたが……

記事によると肥田式強健術の「八大要件(目的)」は「筋肉の発達」「内臓の壮健」「皮膚の強靭」「体格の均整」「姿勢の調和」「動作の敏活」「気力の充実」「精神の平静」。
聞くだけで体によさそうな感じですね。

興味深いことに、この特集記事には、その肥田式強健術の専門家も登場します。
はたして肥田春充が創りあげた鍛錬法とは。

次回へ続く……
posted by ゆか at 23:58| Comment(0) | 武道系コラム | 更新情報をチェックする
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