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2017年12月15日

丹田再考(後編) 実

さて、『月刊秘伝2017年3月号』の特集『All about“丹田”』ですね。
『月刊秘伝』の特集『丹田を練る「型」としての肥田式』に登場したのは「肥田式強健術研究会」の富田高久会長。
肥田式強健術は大正時代に創始された健康法で、筋力トレーニングに近いもの。

「上虚下実」……肥田式の定義する「丹田」は、上丹田や中丹田ではなく、「臍下丹田(東洋医学の身体論で気の集まるといわれるところ)」と呼ばれる下腹部の下丹田をさしています。
「丹田」は「臓器としては存在しないが確かにある」という不思議な解釈をされている謎の存在ですが……心身を健康にする肥田式強健術では「丹田は正中心にある」と、はっきり丹田の位置を定義しています。

「正中心」はへそと腰を水平に結ぶラインと垂直に恥骨に下りるラインの間にある力の源。
創始者の肥田春充は、「正中心」から出る力を『恐るべき力が腹と腰の中心からほとばしり出た』と書き記していますが、どんな「力」だったのか非常に気になるところです。

その謎の力「正中心」を引き出す肥田式強健術では、みぞおちを境に上が「上体」、みぞおちから下が「下体」……下半身を重点的に鍛えていきます。
肥田式強健術の一つ、「簡易強健術」には11の型がありますが。ふくらはぎ、大腿二頭筋、大腿四横腹……と、鍛えれば鍛えるほどいいらしい。

研究会では2時間の稽古のうち前半が柔軟運動、後半が強健術。
最初から最後まで、ひたすら筋肉を鍛えるのですね。
確かに、図録に載ってるどんな動きでも、2時間ずつ鍛えれば健康になるのも当然のような気がしてきました。
ただし、図に載っている相撲の蹲踞(踵を上げ、両膝を横に広げて重心を下げる動作)のような型は、右膝が治ってないので、ちょっと自信がありませんが、蹲踞の姿勢は、足腰が強くないとできませんから、とにかく鍛えて鍛えまくる……

記事では、40年にわたって強健術に取り組んだ富田会長の立ち姿の写真がありますが、円錐形を意識したオブジェが飾られる出展で、成果を見せる安定した姿は、どことなく柔道の「自然体」に似ています。

「丹田」の力を使いこなすために筋力トレーニングをする人、イメージで「丹田」の力を引き出したい人……いろいろなアプローチの仕方があるけれども、どれが正解かはわからない。
そこが面白いところかもしれません。
また折りがあれば調べてご紹介していきたいと思います。

posted by ゆか at 00:23| Comment(0) | 武道系コラム | 更新情報をチェックする
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