新着記事

2018年06月08日

『ダントツ企業』

「ダントツ企業」……
売上高ではトヨタだろうが。
この本の定義する「ダントツ企業」は「超高収益事業」のこと。
東京理科大学大学院教授の著者は「収益率の高さ」と「先進性」の両面から7つの企業を取り上げて分析している。

どの企業もすごいが、私が一番気になったのは「アイリスオーヤマ」。
園芸用品メーカーのイメージが強い企業だったが、今では、ペット用品、日用品、LED照明、家電、インテリア、調理器具、米……と何を扱うメーカーだかわからない。
どの商品も手ごろな値段、そこそこの機能で、スーパー、家電量販店、ホームセンター、ドラッグストアなど、いたるところで売られている。これで利益率が10%。
恐ろしい。

普通「物の価格」は、原材料費、加工費、人件費、販売費及び一般管理費などを積み上げて決めるが、「アイリスオーヤマ」は最初に商品の値段を決め、それに合わせて商品の仕様を決めている。

家電メーカー技術職の大量中途採用で商品開発のスピードを速める。
大連の工場に常時3割のスペースを空けておき、需要が出たら即座に増産。
販売店にスタッフを派遣して顧客のニーズをつかむ。
この会社の強みは「人」だ。

そのほか、未経験者運転手を採用してサービス品質を上げた「中央タクシー」。
定年なし。一旦転職して戻ってきてもよく、心身の休養のために1か月の休暇が取れる「ビットイン制度」もある「ウェザーニューズ」。
携帯電話の汎用CPUを開発して半導体メーカーに提供、ライセンス料とチップの販売量に応じたロイヤリティーで収益を上げる、利益率50%の企業「ARM」。

収益率が高いビジネスモデルの「セブン銀行」。
顧客がコーヒーを自分のオフィスで販売するビジネスモデル「ネスカフェアンバサダー」を構築した「ネスレ」。
自社の経営理念「ディスコ・バリュー」を徹底的に社員に浸透させ、全社一丸となって経営革新を続ける「ディスコ」。

……さまざまな企業の成功例がコンパクトにまとまった本だ。

『ダントツ企業』 宮永博史 著 NHK出版新書
ラベル:売上 収益 企業
posted by ゆか at 08:23| Comment(0) | 本読みコラム | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
にほんブログ村ランキング
こちらには『ventus』で書かれている内容と同じ分野のブログがたくさんあります。
もし、よろしければご覧ください。

武術・武道ブログランキング

ステーショナリー雑貨ブログランキング