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2018年10月02日

家と嵐

このたびの台風24号で被害に遭われた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。


今年は災害のバーゲンセールのような年で、次々と「最強の台風」が日本にやってきます。
関西を直撃した台風21号では、高潮による関西空港の滑走路の浸水、連絡橋の崩壊、大規模な停電と、各地でさまざまな建物が強風で被害を受けましたが、その時私は家にいました。

避難勧告は出ているけれども、暴風雨の中、避難所に避難することの方が、むしろ危険です。
停電になったものの昼間は明るいリビング。
電気が使えなくてできること……掃除ぐらいかな。
というわけで、ベランダから避難させたオリーブの鉢植えの剪定をしていると……

突然、何かが割れるような轟音と地響き。
ハサミの手を止めて外を見ると、どす暗い空を背景に何かが宙に舞っています。
同時に漂ってきたのは、埃と湿気た木のむせるような胸の悪くなる臭い。

何の臭いだろう?
雨風が入らないように窓を閉め切っていたはず……

私はハサミをテーブルに置いて、ベランダに近づきました。

雨が流れるガラス窓のむこうでは、白いビニール袋、茶色い板の破片、灰色のトタン板の断片、砂埃のようなものが、風に乗って渦を巻きながら空へ舞い上がっていきます。
何が起こっているのかよくわからずに、呆然と眺めていると……

黒いものがバラバラと、こちらをめがけて飛んでくる。

あわてて飛びすさったところ、それはベランダに落下。
よく見ると屋根瓦の破片でした。

破片が飛んできた方向には、屋根瓦が剥がれ落ち、赤土がむき出しになった古い日本家屋。
昭和の初めに大阪を水浸しにした「室戸台風」の話を祖母から聞いて、「うっかり窓を開けたら、風で屋根がバリバリとはがされた? そんなあほな」と子ども心に思っていたのですが、自分の目の前でそれが起きるなんて。

とりあえず、窓から離れて様子を見ているうちに、風が弱まり、雨もおさまってきました。

……停電が復旧したら地震保険と火災保険の約款を確認しないと。
漏水や失火は火災保険かおりたはずだけど、「台風で飛んできた近所の家の屋根瓦にガラスを割られて負傷」というケース、保険会社が納得するかなあ。
もし大けがしてたら、相手方に損害賠償してもらわなきゃいけなかったかもしれない。
まだ、台風シーズン終わってないし。……

今度はそちらの心配です。
被災した直後に写真を撮り、保険会社に請求手続きをしても、審査に時間がかかって、すぐに保険金がおりてくるわけでもありません。
でも、家が壊れたままというわけにもいかないのです。

停電は比較的早く復旧しましたが、屋根の壊れた家はお年寄りが一人で住んでいて、なかなか修理できないらしく、数日後、青いビニールシートが張られました。
雨漏りする家に住む持ち主も不安だろうけど、周囲に住んでいる方もハラハラします。

大阪北部地震、さらに西日本豪雨、台風21号。
関西では被災した家が多く、修理に数か月待ちのところも出てきています。
もちろん、中国地方や北海道でも同じでしょう。

昭和56年以前の旧耐震基準で建てられた家は、現在の耐震基準で建った家よりも地震に弱く、台風で倒壊する危険性があります。
ところが、年金暮らしで高齢になると、そう簡単にリフォームには踏み切れません。
私の実家もそうでしたが、一戸建てを買う時、案外見落としがちなのがメンテナンス費用。

しかも、民法717条には「土地の工作物等の占有者及び所有者の責任」が定められていて、土地工作物の瑕疵が原因で他人に迷惑をかけた場合、所有者や占有者に賠償責任が発生するので、「お金がないから直せない」ではすみません。

「空き家対策」がクローズアップされていますが、「災害と高齢者と家」方面に、もう少し行政のサポートがあればなあ……
そう思いつつ、今日もブルーシートを広げたままになっている屋根を眺めるのでした。

次々と訪れる災害。皆さんもお手持ちの火災保険や地震保険の契約書を確認することをお勧めします。
ラベル:台風 地震 保険
posted by ゆか at 23:59| Comment(0) | お金のこと | 更新情報をチェックする
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