眼鏡をどうしたものか。
ドライアイがひどくなって、コンタクトレンズが使えなくなっているのです。
昔、合気道の稽古には、眼鏡をかけた男性有段者がいました。
彼は「稽古中踏んだら危ないから」と稽古の時には眼鏡をはずし、師範の手本の演武を見る時には、眼鏡を置いた場所に戻って眼鏡をかける。
見本の演武が終わったら、再び稽古のために眼鏡をはずして稽古し、師範が新しい技を教える時には眼鏡をかける。
稽古の時間中ずっとそれを繰り返す忙しい状態でした。
私の場合は、左右の視力が違っていて、遠近両用眼鏡をかけるとめまいがするので、単焦点型の眼鏡を3種類持ち歩いています。
焦点40cmの読書用眼鏡、焦点60cmのパソコン用眼鏡、焦点1.5mで視力1.0程度の外出用眼鏡。
面倒だけど、今はコンタクトより眼鏡の方が楽。
相手の正面打ちを横にさばく時に、もし眼鏡が畳に落ちたら、他の人に踏まれて眼鏡が壊れるかもしれない。
稽古中、眼鏡をはずしておきたい彼の気持ちもすごくわかる。
やっぱり稽古中は眼鏡をはずそう。
目は姿勢に影響します。
「私は若いから老眼なんて」とおっしゃる方は、沢井製薬の『サワイ健康推進課 「スマホ肩」「パソコン老眼」にご用心(2014年9月)』を見た方がよいでしょう。
老眼は若い人にも起きる病気になってきています。
ノートパソコンやスマホを操作する時は、首が前に突き出て、背中が丸くなってしまいます。
重い頭を無理な姿勢で支えるために、首の筋肉に負担がかかって肩こりに。
これが「スマホ肩」。
「パソコン老眼」は、パソコンやスマホを見続けることで、目の周りの筋肉が硬くなり、ピント調整力が低下。
小さな字が見づらくなったり、夕方になると物が見づらくなったりと、老眼に似た症状が出ます。
老眼は姿勢を悪くします。
時々街で見かけませんか?
そっくり返ってスマホの画面をにらんでいる中年男性を。
目で焦点にピントを合わすのではなく、体を反らせたり、前傾姿勢になったりと、不自然な姿勢でピントを合わせてしまうのです。
老眼の怖いところは、「ある日突然老眼になる」というわけではないところ。
「なんとなく目が悪くなったような気がする。年かなあ」と言ってるうちに進行します。
老眼鏡をかけていても、いつのまにか度が合わなくなって、姿勢も悪くなってしまうので気をつけましょう。
とりあえず、五十肩防止と二の腕引き締めのために、夫の双節棍(木のヌンチャク)を短く持って、大きく振りかぶってゆっくり前に振り下ろす。
双節棍を握ったまま、ゆっくり両腕を横に大きく広げる。
20回ずつ。
同じ動きでも早くやるのとゆっくりやるのでは、筋肉の伸び方が違いますね。
あと、時々六畳の和室で、ゆっくりと前回り受け身と後ろ回り受け身もやっています。
今、考えると合気道の動きは左右対称で、畳の上を転がる動きは背骨の矯正になるけど、基礎体力がないことにはどうにもならない。
というわけでリハビリ中です。
呼吸機能の再検査は2か月後。
それまでに丹田呼吸法まで戻れるかは自信ないけど、腹式呼吸で呼吸量を増やせるように、ふと思いついた時に10回ずつ、ゆっくりと腹式呼吸をしています。
徐々に元気を取り戻してきてるから、そのうち合気道の稽古の見学に行けるかもしれない。
今度の目的は「丹田呼吸法取得」ではなく「体を微調整する」。
調子悪かったら中止してもいい。そういう気楽なノリで行こうと思っています。
少子高齢化の進む日本。
今後、武道の世界でも稽古したい高齢者が増えるでしょう。
これまでの体力任せの稽古できる人が減ってきます。
「年をとって衰えても、衰えたなりに楽しめる武道」が必要になるのではないでしょうか。
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