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2019年03月22日

30年分の壁

……これは日本の根本を変えてしまうかもしれない。そんな法律が「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律」です。

「時間外労働の上限規制の導入」「長時間労働抑制策・年次有給休暇取得の一部義務化」
「フレックスタイム制の見直し」「企画型裁量労働制の対象業務の追加」「高度プロフェッショナル制度の創設」「勤務間インターバル制度の普及促進」「産業医・産業保健機能の強化」

……改正点と厳罰化が盛りだくさんな法律ですが。

その中でも「給料が減る!」と大騒ぎになっているのが「時間外労働の上限規制」。

『残業時間の上限は、原則として月45時間・年360時間とし、臨時的な特別の事情がなければこれを超えることはできません。』

違反した場合には、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金というきつい罰則のある法律が、2019年4月から大企業に、2020年4月から中小企業に適用されます。

厚生労働省 時間外労働の上限規制 わかりやすい解説
という、本当にわかりやすいパンフレットがありますから、一度見ておくとよいでしょう。

この法律が大企業に施行されるのが2019年4月。
それはいいとして、中小企業に適用されるのが2020年4月からというところが、ちょっと心配なのです。
この法律が中小企業に適用される前に、消費税が10%になり、対応に追われている最中のタイミングで、罰則つきの「働き方改革関連法」が適用されるのです。

「働き方改革の準備は1年もあれば十分」とおっしゃる方もおられるでしょうが、
厚生労働省は中小企業にサイトから呼びかけている条件は

・時間外労働を行うには、サブロク(36)協定が必要
・労働契約を締結する際は、労働者に対して、労働条件を書面等で交付する
・労働者10名以上の場合は、就業規則の作成、届け出が必要
・賃金台帳、労働者名簿などを作成する
・非正規の人と正規の人に比べて不合理な待遇差がないようにする

と、いろいろな準備が必要で、2020年4月までに間に合わせるのが大変です。
間に合わなければ、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金。
各省庁や自治体から、さまざまな支援策が出てきているので、今のうちに対応しましょう。

……それにしても、平成の最初の頃より給料が減っているような感じがするけど、残業が減るとめちゃめちゃ給料が減るんやろか。

調べてみると、面白いものが見つかりました。
国税庁の「民間給与実態統計調査」。
税務行政運営等の基本資料とするために、国税庁が毎年実施している統計調査です。

国税庁『平成9年分税務統計から見た民間給与の実態』、平成元年から平成9年をまとめたデータがあります。
平成元年時点ではインターネットが普及していなかったので、ネットで資料を公開できなかったのでしょう。

平成元年の平均給与が4,024千円、つまり402万円。
平成30年9月発表の国税庁『平成29年分民間給与実態統計調査結果について』

平成29年の平均給与が4,322千円。
432万円で平均給与額。30年で給与が、ものすごく下がってるわけでも、上がってるわけでもないのが意外でした。
「人手不足で人件費高騰」と報道されているほどには変わっていません。
男性の給与が下がり、女性の給与が上がる傾向。

でも……平成元年4月に3%の消費税が導入され、平成9年4月からは5%に引き上げられ、平成26年4月に8%に。
そして2019年10月には10%になる予定。
天引きされる所得税も社会保険料も値上げされ、「昔より生活が苦しくなった」と感じる人が多いのでは。
残業代が出ないとなると、もっと給料のいい会社に転職、余った時間で副業や投資をはじめるなど、生活パターンを変えて稼いでいかなければなりません。

ちなみに「時間」について「30年前と今との比較」で興味深いデータが出てきました。

平成のはじめとおわりにみる、「ほどよい時間」調査』。

「シチズン時計株式会社」の意識調査結果です。
会議・残業・飲みニケーション時間・情報端末に接する時間……ビジネスの場で「ほどよい」とされているのは何分なのか。

4月からはじまる残業規制。
余った時間をどう使うか。
参考になるかもしれませんよ。
ラベル:給料
posted by ゆか at 23:57| Comment(0) | お金のこと | 更新情報をチェックする
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