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2019年06月21日

文具界の過激派(ラダイト ユナイテッドビーズ文具の復刻)

このところ、アクセス解析をしていて気になってたこと。文具メーカーのユナイテッドビーズ倒産について書いた「文具の曲がり角」に異様にアクセスが集中している。

「ventus 〜風のごとく」はリクエストを受けつけています。
お題をいただいて書くことがありますが、「このサンプルのイメージで書いてほしい」と指定がない限り、リクエスト通りの文章にできません。
特に一つのコラムにアクセスを集中させる形のリクエストは、コラムに含まれてるキーワードが複数あるので、一生懸命アクセスでリクエストされている方には申し訳ありませんが、イメージされている通りの文章を書くことは不可能なのはご了承ください。

それはさておき、私も「ユナイテッドビーズ」のストライプの帆布製品は好きだったので、倒産は非常に残念に思っていました。
まあ、倒産して半年以上たつから、商品も品切れになってるだろうし……
と思いつつ検索すると、驚くべきキーワードが出てきました。

『ユナイテッドビーズ/ラダイト』

「ユナイテッドビーズ」復刻! 
ユナイテッドビーズは品質とセンスのよさで文具ファンには人気のブランドだから、どこかの別の企業が出資して、復刻デザインの手帳やペンケースを作ることはありうるけど。

この「ラダイト」って何? 
「ラダイト運動」のラダイト(LUDDITE)しか連想できないんだけど。

「ラダイト運動(1811〜16年)」とは、産業革命が進むイギリスで起きた機械打ち壊し運動。
機械が労働者の仕事を奪うとして、さまざまな工場が襲撃されました。

「物騒な名前の文具メーカーやな」と思いつつ、さらに調べてみると、「ラダイト」は、元ユナイテッドビーズの社員達が立ち上げたデザインステーショナリー・雑貨メーカー。
会社名のつづりが「ラダイト運動」の「ラダイト」と同じなのにも驚いたけれども、すでに手帳や革小物を販売しているところもすごい。

ただし、デザインコンセプトは、元のユナイテッドビーズとは少し違っていて、一言で言うと「ロック(反骨精神)」。
「アメリカやヨーロッパのロック音楽のCDジャケット」を連想させるようなロゴとシンプルなデザインの文具ばかり。
 
PDFのカタログを見たところ、「ユナイテッドビーズ」の人気商品だった手帳や、イタリア合皮を中国で縫製した革小物など、商品の種類は豊富。
元の「ユナイテッドビーズ」が扱っていた「倉敷帆布」「岡山デニム」などを日本で縫製した商品もありますが、いずれも「UNITED BEES」ではなく「LUDDITE」のマークが入っている。
製品の画像から推測すると、日本製も縫製会社を変えて「お求めやすい価格に」みたいな工夫をしているようです。

「良心的なモノづくりをしていきたいけど、コスト的にできることとできないことがある」と、はっきり主張している品揃えだと思いました。

『素材と技術を生かし、人の手によるモノづくりの良さ、新しい技術に左右されない商品を出していく。音楽、カルチャー、ファッションの影響をもとに独自のトレンドを発信』

サイトのトップページには、こうありました。
倒産から1年もたたずに、新しい会社を立ち上げ、また製品を作るには、大変な苦労があったと思います。
公式Twitterでも応援の書き込みが多いですし、ぜひがんばってほしいですね。
posted by ゆか at 23:53| Comment(0) | 文具コラム | 更新情報をチェックする
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