新着記事

2019年08月23日

増税と申告

唐突に一通の封書が届きました。差出人は税務署。

「確定申告シーズンでもないのになんだろうな」と思いつつ封を開けると「消費税の軽減税率の説明会するから来てね」という内容。

軽減税率が導入されると「食品は8%。外食は10%だけど、テイクアウトなら8%、お酒は10%。新聞は8%」という面倒なことが起こります。
食品を扱うレストランとか小売店とか、大変だろうなあ。
私は執筆が仕事だから、あまり関係ないか……いえ、同封の資料『消費税の軽減税率制度に対応した経理・申告ガイド』の中に赤い字で、しかも赤のアンダーラインまで入った、恐ろしい文言がありました。

『軽減税率制度実施後は、税率ごとに区分していない「青色申告決算書」等では「課税取引額計算表」等が作成できません』

個人事業者の消費税確定申告書の作成手順が変わる。
これはまずい。
青色申告者の私に全然関係ないわけじゃなさそうだ。

急遽、説明会に参加してみることにしました。軽減税率制度について、一番詳しいのは税務署の人だから。
税務署の人は「厳しい」というイメージが強いですが、実際は親切な人が多いです。

「重曹は食品として売られているタンサンなら8%ですが、薬局で洗剤として売られているものなら10%になります」という、身近な例を挙げながらの、わかりやすい内容でした。

ちなみに『消費税軽減税率制度に関するQ&A(個別事例編)』では、食品や外食の課税について、ケースバイケースの事例が取り上げられていますが、個別の質問に関する回答が異様に親切なのは、増税後の混乱をできる限り避けたいからでしょう。

説明を聞いていると、税区分の違う請求書様式を発行しなければならないし、帳簿の区分経理まである。増税対応会計ソフトも準備済みだけど、決算が大変そう。
例年、領収書の整理・請求書のデータ入力含めて、決算と確定申告の所要時間は17時間ぐらい。
もう少し効率化したいところだったけど、今回は、ちょっとてこずるかもなあ。

簿記2級で帳簿手書き時代の元経理だからこそ、そういう悠長なことを言ってられるけど……従業員10人程度の小規模事業者は、かなりしんどいことになるかもしれません。
例えばコンビニの経理は煩雑。
食品の仕入れは同じ税率でも、8%のテイクアウトがあって、10%のイートインがあって、食品以外の商品もある。これで区分経理やったらパンクしそう。
アウトソーシングした方がいいかもしれません。

説明会では、税務署員が個別に質問に応じてくれる時間があったので、質問してみました。

「青色申告者で執筆業なので、軽減税率はあんまり関係ないですよね」
「いえいえ。接待費や会議費は外食で10%ですが、取引先に渡す手土産は軽減税率だから、区分経理でやってもらわないと」

税務署が「すべての事業者に関係があります」というのは、そういうことだったのんですね。
まだ、増税まで1か月余裕があるので、確定申告の合理化を考えてみます。

渡された資料の中に税理士による「軽減税率記帳指導」の申込書があったので、ちょっと懐かしかったですね。
2009年開業だから今年で10年。
「青色申告記帳指導」で税理士先生の記帳指導を受けて10年になるのかあ。

「仕事は気合いだ!」というが口癖の体育会系の方でしたが、「気合いが足らないところが少々心配だけど、僕が今年10人記帳指導した中で、間違いなく3年後も廃業してない人」との評価でした。

いろいろあったけど、10年たった今も、執筆の仕事ができていてよかったなあ。
もうちょっとがんばらないと。

……税務署に行って、しみじみと自分の仕事について考えることになるとは思いませんでしたが、説明会に参加して、少し不安が消えました。

「軽減税率説明会」は、消費税増税直前まで全国の税務署が行っているので、おすすめします。
posted by ゆか at 23:56| Comment(0) | お金のこと | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
にほんブログ村ランキング
こちらには『ventus』で書かれている内容と同じ分野のブログがたくさんあります。
もし、よろしければご覧ください。

武術・武道ブログランキング

ステーショナリー雑貨ブログランキング