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2019年09月20日

武道と体重 (後編) 勝ち方

合気道は「相手の力を直接受け止めず、横にさばいて、相手の力を利用して投げる」武道ですが、柔道は「真正面から組み合う武道」なので、やっぱり、体重別に試合をするのが合理的なのかもしれません。

筋力の差は体重差。
空手やボクシングやレスリングも、この方式ですね。
柔道は体重別で7階級。

男子は60kg級、66kg級、73kg級、81kg級、90kg級、100kg級、100kg超級。
女子は48kg級、52kg級、57kg級、63kg級、70kg級、78kg級、78kg超級。

柔道の体重別階級の一見中途半端な数字は、階級が1つ上がるごとに5s、1階級あたり1sずつ加算されるためです。

例えば男子の体重別別階級は、
60kg→66kg(60+5+1)
66kg→73kg(66+5+2) 
73kg→81kg(73+5+3)。
……結構難しい。

柔道ルールも覚えるのが大変。
東建コーポレーションの『ホームメイト 柔道チャンネル』に大変わかりやすいルール解説がありますが、他の武道に比べると、柔道のルールはややこしい。

柔道を象徴する動き「背負い投げ」。
これがきちんと決まると「一本勝ち」で試合終了。

ところが、同じように投げても「速さ」「強さ」「背中が大きく畳につく」のどれか一つが欠けると「技あり」になってしまう。
一つの試合の中で「技あり」が2回取れると「合わせて一本」で「一本」とみなされる。
つまり「技あり」は「一本」の半分の価値。
選手としては、「技あり」を積み重ねて勝ちを狙うよりも、一気に勝負が決まる「一本」の方がいいのでしょう。

見ている方も同じで、夫が女子52kg級の阿部 詩選手が寝技で勝利を決めた時、ちょっとテンションが下がったのは、しょうがないといえばしょうがないのかな。

でも、よく考えると、「寝技(固め技)」の「一本」は、投げ技の「一本」より難しいかもしれない。
相手が「参った」と合図をした場合と、抑え込み技で相手を20秒間抑え込んだ場合です。
20秒って意外に長いですよ。
しかも抑え込まれた相手は、技から逃れようと必死で抵抗するわけだから。

10秒以上相手を抑えられれば「技あり」にすることができますが、「袈裟固」「上四方固」「裏固」限定で、1試合(4分間)に寝技で2回「技あり」を取るのは大変です。

『公益財団法人日本オリンピック委員会』によると柔道の技は100種類。68の「投技(手技・腰技・足技・捨て身技)」と32の「固技(寝技・絞め技・関節技)」があります。

……数が多いな。東京オリンピックまでに覚えられるか心配になってきた。

今回、テレビで放映されていた『世界柔道選手権』では、東京オリンピックの柔道種目となる男女混合団体戦が行われました。
これは男女3人ずつ、計6人のチームで戦うのですが、かなりきつい試合です。
決勝戦に出た日本の相手は柔道大国フランス。
日本勢はオリンピック出場さながらの気迫で試合に臨みます。

まず、景浦心選手が一本勝ち(送足払)。
芳田司選手が負けた時にはため息が出ました。
その後、大野将平選手が合わせ技一本(内股と巴投)。
新井千鶴選手は寝技で一本勝ち(崩袈裟固)。

よしよし。

ところが5番手の村尾三四郎選手が敗退。

「……あかんなあ」
夫がつぶやきました。

スコアは3-2。
3-3に追いつかれた場合、代表選で決着をつけるルール。
追い込まれたか日本……しかし。

濱田尚里選手が一本勝ち(横四方固)で4-2。
日本優勝!

「よっしゃあ!」

夫はうれしそうに声をあげました。
とりあえず、日本が優勝してほっとしましたね。

この団体戦の女子は2人とも「寝技」での勝利。
やっぱり見ていても「寝技」は技術的に高度だと思いました。
『2019世界柔道選手権』はテロップが親切で、初心者にもわかりやすいですが、東京オリンピックまでに、もう少し勉強しておかないと。

ラベル:柔道 武道
posted by ゆか at 17:37| Comment(0) | 武道系コラム | 更新情報をチェックする
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