この本はInstagramやブログで有名な女性に取材し、手帳やノートの使い方をフルカラーで紹介したもの。
手帳に書かれた字が丁寧で、イラストもうまい。
献立ノートや育児ノート、旅ログなどの家事ノートは、きれいなシールやスタンプがちりばめられていて、見ているだけで家事が楽しくなりそう。
手帳専用のこだわり筆記具や、それを入れるための専用ケースまで徹底してインスタ映えを意識する。
さすがはSNS世代の手帳愛好家だ。
タイトルでは「書くだけで夢を引き寄せる」と言っているが、実際はそうではない。
インスタ映えする美しい手帳やノートを選び、色とりどりのペンを駆使して、きれいな字でスケジュールをぎっしり書き込み、かわいいイラストをあしらって、シールやマスキングテープで飾り、それをこまめに写真に撮って自分のSNSやブログで紹介し、さまざまな演出をして、ようやく夢を引き寄せているので「書くだけ」では夢は叶わない。
イラストレーターも数多く登場し「もっと絵がうまかったらいいのに」と読んでいて自分の手帳が情けなくなる。
10月から心機一転、いろんなことを変えようとA5の手帳「フラットダイアリー(ミドリ)」を買った。
非常に使いやすいが、仕事のスケジュールと、支払う予定のお金と期日だけを鉛筆でメモ書きした、全然インスタ映えしない手帳になってしまった。
しかも、持ち歩くどころか、パソコンの横に開いたまま立ててあって、半ばカレンダー化している。
便利ではあるけれども「夢」のひとかけらもない「現実」。
それでも「現実」を整理することで、新しい道へ踏み出せるんじゃないかと、今は信じている。
この本は、女性をターゲットにしているけれども、手帳やノートを楽しく効率的に書くコツや、きれいな色の水性ペンや万年筆なども紹介されているので、ライフログ系の「ほぼ日手帳」や「ジブン手帳」の男性ユーザーにも参考になると思う。
『「書くだけで」夢を引き寄せる!家事ノート&手帳術』 エクスナレッジ
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