手帳の世界で年末最後のイベントといえば「日本手帖の会」の「手帳総選挙」こと「手帳100冊!書き比べ総選挙!!」。
選挙の総合結果ですが……ちょっと意外でした。
1位 ソフトリングダイアリー(コクヨ)
2位 オタ活手帳(アートプリントジャパン)
3位 ほぼ日手帳オリジナル(ほぼ日)
4位 短いジャバラ 一万円札サイズ(ジーサ)
5位 能率手帳ゴールド(日本能率協会マネジメントセンター)
6位 ジブン手帳 スタンダード・lite mini(コクヨ)
7位 スクエアバーチカル レプレ(ハイタイド)
8位 逆算手帳(GYAKUSAN)
9位 B6マンスリー トリクロ(ジーサ)
10位 懐中日記(博文館新社)
……コクヨの「キャンパスダイアリー」とか「高橋手帳」は圏外なんだ。
大手文具メーカーの定番手帳が上位に入っているのはわかるんだけど。
なにやら見慣れぬメーカーが混ざっていますね。
4位の表紙のデザインが一万円札で、折りたたむと一万円札サイズになる蛇腹式手帳「短いジャバラ 一万円札サイズ」と、表紙がおしゃれなトリコロール(3色)デザインの9位 「B6マンスリー トリクロ」を作っている「ジーサ」。
8位の「逆算手帳」を出してる「GYAKUSAN」。
10位の「懐中日記」のメーカーの「博文館新社」
……中でも気になるのが「ジブン手帳」や「能率手帳」を押さえて人気上位になっている「ジーサ」という会社ですね。
ちょっと調べてみると「ジーサ(ZISA)」は東大阪の会社。
「ひとり文具メーカー」というロゴが一緒についてるので、気になって会社概要をのぞいてみました。(2019年12月27日時点)
業務は文具雑貨のOEM製造・輸入と、オリジナル文具雑貨の製造・販売商品。
商品はAmazonで販売。
……オリジナル商品をひとりで企画し、ひとりで製造発注し、ひとりで販売するから「ひとり文具メーカー」なんだそうですが、かなり大変そう。
資本金が3,000万円もあるんだから、事務のアルバイトを一人ぐらい雇えば、ちょっと仕事が楽になるかもしれないけど。
たぶん何か事情があるんでしょう。
ちなみに10位の「懐中日記」を作っている株式会社博文館新社は、明治20年(1887年)創業の辞典や日記や手帳を作る出版社。
8位の「逆算手帳」は、システムエンジニアのコボリジュンコさんが考案した「理想の生き方をデザインし、実現する計画を立てることに特化した手帳」。
……投票結果を分析すると、手帳総選挙に参加した人々が「一般ユーザー」と「超手帳マニア」が半々ぐらいだったようですね。
もし、一般ユーザーだけが投票したら、おそらくランクインしなかった手帳メーカーが上位に入っているからです。
来年の「手帳総選挙」の結果は、今年とはまた違うものになるんでしょう。
なんだか楽しみです。
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