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2020年01月17日

寄る年波(後編) 靴と筋肉

「筋肉は裏切らない!」……NHKの人気番組『筋肉体操』を「こんなハードなことはとてもできないなあ」と感心しながら見ています。

今は、「鍛える」以前の「整える」の段階なので。

4年ほど前は体調が最悪でした。
「寝ようとして、ベッドの前にたたずみ、そのまま2時間動けずにたたずんでいる」という状態が続き、右に重心をかける癖があったらしく、右膝を傷めました。
片足を引きずって歩くのもつらい、
正座なんか無理……

そこまでいきましたが、ずっと長い時間かけて、最近はようやく走れるくらいまで回復。
でも「鍛えて」はいなかったんです。

やっていたのは「筋肉を伸ばす」。
ストレッチを遅く、軽くしたような動きで、しんどくなった時点でやめる。
30秒でもいいから、ちょっとスキマ時間があれば動く……
これを習慣にして、筋肉量と骨量を維持したまま、3kg体重を落としました。

課題は「左右対称に動く」。
筋トレであまり話題になりませんが、人には「利き腕」や「利き足」があって、それが長い間癖になると、利き腕でない手を使わなくなって、そこに脂肪がついてくる。
そうなるとさらに動きが悪くなって……「稼働領域を維持する」というのも大切だと思うんですが。

特にパソコン作業が多い仕事なので、意識的に体が左右対称になるように気をつけています。
あとは「靴底」ですね。
以前、足を採寸してオリジナルの靴底を作ってもらいました。
5年ほど使っていたら、さすがに寿命になってしまいましたが、自分の足の形や歩くバランスを体で覚えられたのはよかった。

ちなみに、若い女性がよく履いている「ペタンコ靴」も苦手。
履いていて楽らしいんですけど、歩く時に地面からの衝撃を直接足が受けるので、歩いていてつらい。
「冷え」や「尿漏れ」の原因になるらしいし。
といっても、やたらに踵が高いハイヒールも、「外反母趾」や「骨盤」の傾きの原因になるので、バランスが難しいところ。

結局、「踵が5.5cm程度のコンフォートシューズにインソール」が基本形。
気に入ったインソールに、その時鍛えたい筋肉によって、100均の靴底を切り張りして微調整しています。

「左右対称に偏りなく立つ」というのは意外に難しいんです。

そろそろ、意識的に早く動く段階になっているんですが。
今考えると、合気道の動きはよい全身運動になってましたね。

「年をとっても体を労わりつつ、武道は続けられないか」というのは、今後大きな問題になってきます。

日本の人口比的にいっても、人工ピラミッドは逆三角形。
団塊ジュニアより下の世代の人口はものすごく少ない。

今、武道をやっている人も、だんだん年を取っていきます。
年を取ると、かならず体力や反射神経が衰えます。
腰痛や膝痛など、体に故障を持つ武道家も増えるでしょう。

昔のように若者がたくさんいる時代ではないので、「ケガをしたけどリハビリして復帰したい」「学生時代に武道していたので復帰したい」「年を取っても武道を続けたい」というニーズを組み込まない武道は、維持が難しくなっていくんじゃないでしょうか。

とりあえず、復帰をあせらずに元気で暮らしたいものです。
ラベル:健康 武道
posted by ゆか at 17:33| Comment(0) | 武道系コラム | 更新情報をチェックする
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