東京都知事や大阪府知事が、いくら「不要不急の外出自粛要請」を出しても、たぶん花見客は減らない。
この「不要不急」という言葉が難しいんですね。
「花見のような不要不急の外出なんかするな!」という人は、「花見は職場のチームワークを作る重要な行事で、桜の咲く今しかできませんから」という人を説得できないと思うんです。
「不要不急」……何が大事。何を急ぐのか。
東京都が3月25日夜20時から開いた緊急記者会見で、都民に「不要不急の外出の自粛」を呼びかけたのをきっかけに、食品や日用品の買い占めが起こっていますが、これこそ「不要不急」の最たるもの。
私は、1995年の阪神大震災、大阪府唯一の「被災地」となった大阪府豊中市の人間なので、ライフラインが止まるとどうなるか、物流が止まるとどうなるかについては、多少経験しています。
経験上、ライフライン…電気とガスと水道と通信が正常に動いているなら、物資不足が解消されるのは半月以内。
東京の場合は、今のところライフラインが全部正常に動いているので、山ほど食料品を買い込まなくても大丈夫です。
今買うべきものを洗い出すために「不要不急ノート」を作ってみてはいかがでしょうか。
A4のノートを用意して、「今、やるべきこと」「今、したいこと」を箇条書きにします。
そして、別の白紙のページに縦に1本線、横に1本線を引いて4分割。
上に「重要」、下に「重要でない」、右に「緊急」、左に「緊急でない」と書き込む。
「重要・緊急マトリックス」と呼ばれるものですが、これに箇条書きにしたことを、一つずつふりわけていきます。
それが終わったら、「緊急で重要」のマスに入ったものだけを選んで、TODOリストを作る。
京都のオリジナル文具メーカー「icco nico(イッコニコ)」が販売している「カラーグラデーションTODOマスキングテープ」は、きれいなグラデーションで、TODOリストのチェックボックスだけが印刷されているマスキングテープ。
貼るだけで手帳やノートがTODOリストになるので便利。
基本的に、物は品薄になると価格が上がります。
あらかじめ、いくらかの備蓄があれば、物資の供給が正常化するのを待って買うこともできますが、パニック買いの場合は、割高でも買ってしまったり、「ひょっとしたら、これもなくなるかも」と要らないものまで買い込んでしまったりして、お金の無駄遣い。
情報に踊らされずに、冷静に行動するとお金も時間も節約になります。
新型コロナウィルス禍は、もう少し続くかもしれませんが、あせらずに過ごしましょうね。
(この記事は2020年3月27日時点での情報を元に書かれています)
ラベル:ノート