入院直後に比べると、げっそりやせていた顔つきも、なんとなくふっくらとして、色つやがよくなってきました。
時々病院に見舞いに行くのですが、新型コロナウィルス感染予防のため、面会は禁止。
見舞いの家族が行けるのはナースステーションまで。
まず、総合案内窓口のところでハンドジェルで消毒し、申請書を書き、その日の体温を申請し、プレートをもらって、それを首にかけてナースステーションに行き、品物を渡して直ちに戻る…大変手間のかかることになっています。
医師や看護師さんから、こまめに病状の説明があるのですが、本人に会えるわけじゃないから、様子が今一つわからない。
見舞いに出かける前に、メールで「何かほしいものはないの」と聞くと、まあ、注文の多いこと。
マナーの本などでは、入院見舞の手土産を持っていく場合、花や果物、日持ちの良い菓子などがよいとされていますが、実際のところは1に現金、2にテレビカード。
3が「メモ帳」じゃないかと思っています。
自分の経験でもそうですが、日帰り入院以外なら、メモと筆記具は持っていた方がいい。
テレビを見てメモ、ネット検索してメモ、なにか思いついてメモ、医療スタッフに何かを伝えるためのメモ…と、メモの出番は意外に多いのです。
今、筆記具は、その都度看護師さんから借りているらしいけど、このままじゃいかんなあ。
ちなみに、病人に向いた筆記具とは…調べてみると、非常に興味深い資料が出てきました。
ちょっと日付は古くなりますが、ゼブラの2016年1月20日付のニュースリリース
『高齢者施設の職員に、筆記具を使ったレクリエーション講習会を実施−今後増えるシニア世代の認知機能低下の予防に貢献−』。
この中に
『シニア層周辺の筆記具使用状況調査(2015年3月実施)』というレポートがでてきます。
年を取って、手がふるえる、筆圧が不安定などで、文字が書きにくくなりがちな高齢者に向いた筆記具とは…
亡くなった義母は3本100円のボールペンを使っていたし、母はコクヨの「鉛筆シャープ」を気に入っていました。
高齢者が使っているのは、わりと普通の筆記具なんじゃないかな。
ところが、ゼブラが介護施設のスタッフにアンケートをとった調査結果は意外でした。
「利用者に使ってもらっている筆記具はランキング」は…
1位 ボールペン
2位 マーカー
3位 修正具
でした。
「修正テープって筆記具か?」という疑問の声もあろうかと思いますが、アンケートをとったゼブラは「ケスティック」と「ボールケスパ ケア」という修正テープを作っているので、これはいたしかたないような気もします。
ちなみに4位は筆ペンで、鉛筆がランキング対象外なのは、介護スタッフにとって鉛筆を削るのが大変だからでしょう。
結局、見舞いに持っていくメモ帳として選んだのは、デルフォニックスの「ロルバーン」。
書きやすい紙であることと、ミシン目がついているので、ちぎって人に渡しやすいこと。
それと表紙が鮮やかな発色で、病院の白いシーツの上でも見つけやすいことが魅力。
ダークブルーを選んでみました。
付箋はPittaの「好きな色から使えるふせん」75mm×75mm。
蛍光カラーで強粘着タイプを。
ペンはサクラの「マイネーム 名前書き用」。
病院では自分の物に名前を書かなければいけないので、油性の細字タイプのマジックを選びました。
あとは筆圧の不安定さにも対応する三菱鉛筆のボールペン「ジェットストリーム」の1.0mm芯。
同じく三菱鉛筆の「Uni PROPUS」。白いシーツの上で目立つように蛍光黄色と蛍光ピンクの2色。
50代男性が相手なので、地味なセレクトですが、女性なら、色鉛筆と塗り絵のセットや、花や動物、果物の形をしたファンシーな付箋が喜ばれるでしょう。
また、足りなくなったら、今度は本人の要望で買い足す予定です。というか、早く退院してくれればいいんですけどね。
『新・文房具を語り合うグループ』で、アドバイスをいただいた皆様。ご協力ありがとうございました。
(この記事は2020年5月7日時点の情報を元に書かれています)